★欧州市場序盤の取引では、FRB議長の講演内容に注目が集まる中、ドルがやや圧迫された。なお、NYダウ先物は56ドル安で推移した。菅官房長官が、安倍総理の体調に大きな変化はなく自民党総裁の任期を全うするとの見解を示したことを受け、106.20円前後に上昇する場面はあった。しかし、ドルの上昇は一時的に留まり、106.00円でもみ合い推移した。パウエル米FRB議長の講演を控えて、106.00円近辺でこう着商状が継続した。
米国の4-6月実質GDP、米新規失業保険申請件数上振れの結果を受けてドルは小じっかりだった。パウエル米FRB議長の講演やFRBの『長期目標と金融政策戦略』改定に関する声明を受けて安値を付けたものの米長期金利が上昇すると一転買い戻しが優勢になった。一時0.6477%前後まで低下した米長期金利が0.7423%まで急速に上昇したことでドルの買い戻す動きが優勢となった。米国金利高を支えに底堅い動きが継続した。106円後半から107円にかけて観測されるドル売りオーダーを前に上昇は一服した。
★欧米主要経済指標
・米・4-6月期GDP改定値:前期比年率-31.7%(予想:-32.5%、速報値:-32.9%)
・米・4-6月期個人消費改定値:前期比年率-34.1%(予想:-34.2%、速報値:-34.6%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:100.6万件(予想:100.0万件、前回:110.4万件←110.6万件)
・米・失業保険継続受給者数:1453.5万人(予想:1440.0万人、前回:1475.8万人←1484.4万人)
・米・7月中古住宅販売成約指数:前月比+5.9%(予想:+2.0%、6月:+16.6%⇒+15.8%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は105.55-106.70円のレンジ
・菅官房長官の安倍首相の健康不安説を払しょくで円売り
・米FRBが完全雇用達成と物価を健全水準に戻す戦略
・ゼロ金利が長期化し米景気回復を後押しするとの見方
・米FRBが2%を上回るインフレを許容する新政策方針
・VIX指数は23.27から24.47へ上昇
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