FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 ドル/円自体の方向感は出ず!

 

★欧州市場序盤の取引では、NYダウ先物が170ドル安、米長期金利も1.67%台に低下となるなどリスク回避地合いが持続する中、ドルの戻りは鈍かった。なお、日経先物は180円安だった。NYダウ先物が90ドル安、日経先物も100円安に下げ幅を縮小する中、リスク回避の円高圧力は緩和された。欧州株が持ち直し、米長期金利が1.68%台で下げ渋る中、108.65円前後でもみ合う商状が継続した。欧州市場では小幅に値を戻し108.70円台に回復した。日米株価指数の下げ渋りを背景にクロス円が全般に上昇したことに連れ、108.86円付近まで下値を切り上げた。

 

米2月シカゴ連銀全米活動指数は、改善予想に反して昨年4月来のマイナスに落ち込みドルも弱含み推移した。引き続き米長期金利の動向の注目が集まるが、上昇が一段落したためドル買いも後退した。米長期金利が1.67%台へ低下する中、ドルは上値の重い展開になった。バイデン政権が3兆ドル規模のインフラの準備をしていると報じられ、リスク選好の円売りと、金利低下に伴うドル売りが交錯した。米ホワイトハウスはこの報道について『ホワイトハウスの考えを反映していない』との見解を示した。ドル/円地合いの方向感は出なかった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・1月経常収支:+305億ユーロ(12月:+367億ユーロ)

 

・米・2月中古住宅販売件数:622万戸(予想:650万戸、1月:666万戸←669万戸)
・米・2月シカゴ連銀全米活動指数:-1.09(予想:0.72、1月:0.66)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は108.61-86円のレンジ

・ドイツはロックダウン(都市封鎖)を4月18日まで延長

・2月米中古住宅販売件数は予想を下回るも反応は限定的

・米国や英国、カナダ、、EUで対中制裁の発動の可能性

・米長期金利の動向に振れる展開

・米長期金利低下でハイテクや高PER株に押し目買い

・VIX指数は20.95から18.88へ低下

 

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