★欧州市場序盤の取引では、NYダウ先物が124ドル安で軟調に推移する中、リスク回避の動きにドルが支えられた。なお、欧州株は前日比高安まちまちで取引が開始した。NYダウ先物が90ドル安で下げ渋り、日経先物が70円高に反発となる中、リスク回避によるドル高の流れは一服したことも重石となった。新型コロナウイルス異変種に対する過度の警戒後退か、英EU通商交渉の妥結期待から欧州株が反発したが、主要通貨は小動きとなった。対ユーロでドル安が進んだ場面で下げたが、下値は限定的となった。
市場予想を上回った米7-9月期GDP確定値を好感したドル買いが入った。NY勢参入後にドルの買い戻しが進んだ流れに沿ってドル買いが継続した。なお、米7-9月期GDP確定値は市場予想を上回り、改定値から上方修正された。半面12月米消費者信頼感指数は88.6と市場予想の97.0を下回った。NYタイムに入って強まったドル買いがロンドンフィキシングにかけて加速し、全般ドル買いに傾いた。その後は、全般ドル買いが一段落し、103.60円台で動きが鈍った。103.70円台ではドル売り圧力に押される展開、やや上詰まりの商状となった。
★欧米主要経済指標
・米・7-9月期GDP確定値:前期比年率+33.4%(予想:+33.1%、改定値:+33.1%)
・米・7-9月期個人消費確定値:前期比年率+41.0%(予想:+40.6%、改定値:+40.6%)
・米・12月消費者信頼感指数:88.6(予想:97.0、11月:92.9←96.1)
・米・12月リッチモンド連銀製造業指数:19(予想:12、11月:15)
・米・11月中古住宅販売件数:669万戸(予想:670万戸、10月:686万戸←685万戸)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は103.29-73円のレンジ
・英国とEUのFTA交渉は交渉決裂に終わる可能性が警戒
・ロンドンのフィキシングに絡んだドル買いのフロー観測
・103.90円から上の水準には本邦輸出勢のドル売り
・VIX指数は25.16から24.23へ低下
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