★欧州市場序盤の取引では、米長期金利が1.31%台に低下幅を広げたことを背景に、109.80円近辺と日中のドル安圏で軟調に取引された。なお、欧州株は軟調に推移、NYダウ先物は100ドル安となった。前日のパウエル米FRB議長の議会証言を受けた米長期金利低下にともなうドル売りが優勢になった。米長期金利は一時1.30%台に低下した。その後、米長期金利が1.32%台に低下幅を縮小したことに連れて、109.90円台にドルが下げ幅を縮小した。米金利・米株先物も反転することもなく、ドル買いを促すような材料もなかったため、市場では短期的な持ち高調整のドル買いとの見方だった。
ブラード米セントルイス連銀総裁が『緊急措置を終わらせる時になっているとの発言で110.09円まで上昇した。米新規失業保険申請件数が予想を上回ると米長期金利は1.33%から1.32%へ低下するとドル売りが優勢になった。パウエル米FRB議長の発言では反応は限定的だったが、方向感の乏しい展開が続いた。NYダウはプラスに転じたものの、ナスダック総合が一時100ポイント以上の下落となるなど米国株がさえない中、リスク回避を意識した円買いが優勢になった。米長期金利低下が強まったことでドル売りが継続した。そして、米長期金利が一時1.29%前後まで低下で上値は重くなった。
★欧米主要経済指標
・米・6月輸入物価指数:前月比+1.0%(予想:+1.1%、5月:+1.1%)
・米・7月NY連銀製造業景気指数:43(予想:18.0、6月:17.4)
・米・7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:21.9(予想:28.0、6月:30.7)
・米・先週分新規失業保険申請件数:36.0万件(予想:35.0万件、前回:38.6万件←37.3万件)
・米・失業保険継続受給者数:324.1万人(予想:330.0万人、前回:336.7万人←333.9万人)
・米・6月鉱工業生産:前月比+0.4%(予想:+0.6%、5月:+0.7%←+0.8%)
・米・6月設備稼働率:75.4%(予想:75.6%、5月:75.1←75.2%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は109.68-110.09円のレンジ
・欧米株価が軟調に推移するなかでリスク回避のドル買い優勢
・原油安でドル高・資源国通貨安が進んだ
・パウエル米FRB議長の発言で新味の乏しい内容で反応は限定的
・米経済指標は強弱入り混じる結果で相場の反応は限定的
・VIX指数は16.33から17.01へ上昇
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |