FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 ドル買い根強くても近くて遠い107.00円台!

 

★欧州市場序盤の取引では、欧州株が反落して取引を開始、NYダウ先物も140ドル安に反落となる中、ドルは全般強含みとなり106.85円前後と半年ぶりドル高値圏を維持した。欧州株が下落後、上昇に転じるなどの動きを受けて、為替市場では売り買いが交錯し、まちまちの動きとなった。NYダウ先物が200ドル超安、欧州株も失速する中、リスク回避を受けたドル高が進行した。NYダウ先物が100ドル安に下げ幅を縮小したことに連れ、リスク回避のドル高は一服米長期金利が1.43%台で底堅く推移したため、下押しは限定的だった。米長期金利が1.4480%まで上昇していることでじり高推移した。

 

節目の107.00円手前では、ドル買いも一服した。FRB当局者の金利動向に対する発言に注目が集まった。米長期金利が上昇幅を縮小したことで円買い・ドル売りが優勢になり、アジア時間に付けた日通し安値に面合わせした。米長期金利の上昇が一服し底堅く推移していたところに、ロンドンフィキシングに絡むとみられる欧州通貨買い・ドル売りが持ち込まれた。ブレイナードFRB理事が『市場動向に最新の注意を払っている』などが伝わったが、米長期金利1.41%前後で落ち着いた動きの中、ドル安と円安の影響を受けて方向感は出なかった。

 

★欧米主要経済指標

・独・2月失業率:6.0%(予想:6.0%、1月:6.0%)
・独・2月失業者数:+0.9万人(予想:-1.00万人、1月:-3.70万人←-4.10万人)
・ユーロ圏・2月消費者物価指数速報値:前年比+0.9%(予想:+0.9%、1月:+0.9%)
・ユーロ圏・2月消費者物価コア指数速報値:前年比+1.1%(予想:+1.1%、1月:+1.4%)

 

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は106.67-95円のレンジ

・EUは財政規律の一時停止を2022年も継続予定

・米経済正常化に期待が集まる中でドル買い根強い

・米10年債利回りが低下に転じたことが相場の重石

・ロンドンのフィキシングに絡んだドル売り観測

・VIX指数は23.35から24.10へ上昇

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