★欧州市場朝方の取引では、米長期金利が上昇に転じたことで買い戻しが優勢となり、107.80付近まで下値を切り上げた。欧州株式市場は全面安、NYダウもマイナス圏で推移するも、株安を警戒した円買いは強まらず、一方米長期金利の反発も2.05%台で伸び悩みでドル買いにもつながらなかった。欧州勢本格参入後、動意に乏しく107.75円前後で小動きとなった。その後、『ECBスタッフはインフレ目標の見直しを検討』と伝わるとユーロ売りが優勢となり、米長期金利が2.06%台まで反発したことでドル買い戻しが入った。
米7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が21.8と予想の5.0を上回ったことで、さらにドルの買い戻しが入った。しかし、108円台では戻りを売りたい向きが多く伸び悩んだ。米6月景気先行指標総合指数が予想を下回ったことも重石となった。NYダウが130ドル超下落したことなどが相場の重石となった。ウィリアムズ米NY連銀総裁が講演で、『長期金利の中立金利は0.5%近辺』と述べたことで、米長期金利が低下しドル売りが加速した。ただ、米国株は持ち直した。その後、トランプ大統領が『米海軍が防衛のため、イラン無人機を撃墜』したことの発言を受けリスク回避の円買いが強まった。
★欧米主要経済指標
・英・6月小売売上高(自動車燃料含む):前月比+1.0%(予想:-0.3%、5月:-0.6%←-0.5%)
・米・7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:21.8(予想:5.0、6月:0.3)
・米・先週分新規失業保険申請件数:21.6万件(予想:21.6万件、前回:20.8万件←20.9万件)
・米・失業保険継続受給者数:168.6万人(予想:170万人、前回:172.8万人←172.3万人)
・米・6月景気先行指数:前月比-0.3%(予想:+0.1%、5月:0.0%)
★欧米市場のポイント
・107.15-108.01円のレンジ相場
・米6月景気先行指標総合指数が予想を下回りドル売り
・ウィリアム米NY連銀総裁のハト派発言を受けドル失速
・米イラン間の軍事的基調の高まりでドル売り継続
・米長期金利は前営業日比0.02%低い2.02%
・VIX指数は13.97から13.63へ低下
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