★欧州市場序盤の取引では、パウエルFRB議長発言を受けたドル全面高基調が維持される一方、黒田日銀総裁が長期金利の変動幅について『必要と思っていない』などと発言した。ことを受けた円安の流れが持続した。なお、欧州株は全面安となった。欧州市場では、米長期金利の上昇を手掛かりにドルの上値を追う展開となった。米長期金利は1.55%近辺で底堅く推移する中ドルの下押しは限定的だった。その後は、特に新規の取引材料が伝わったわけではないが、108.20円台まで下押しした。米雇用統計の発表を控えて様子見ムードも強まる中、108円台前半での神経質な動きになった。
米国の2月雇用津尾敬や失業率が予想よりも改善となったことで、初期反応はドル買いになった。米長期金利の上昇が一服したことを受けて全般にリスク選好のドル売りが進み、2月米雇用統計後の上げを吐き出した。雇用統計を受けて300ドル超上昇したNYダウは下落に転じ、100ドル誓う下落し、米長期金利も1.62%から1.56%に低下すると、リスク回避の円買いが強まった。米株相場が持ち直し、リスク回避の動きも一段落した。その後は、週末ムードが漂い始めて小幅な値動きにとどまった。
★欧米主要経済指標
・米・2月失業率:6.2%(予想:6.3%、1月:6.3%)
・米・2月非農業部門雇用者数:前月比+37.9万人(予想:+20.0万人、1月:+16.6万人←+4.9万人)
・米・2月平均時給:前年比+5.3%(予想:+5.3%、1月:+5.3%←+5.4%)
・米・1月貿易収支:―682億ドル(予想:-675億ドル、12月:―670億ドル←-666億ドル)
・カナダ・1月貿易収支:+14.1億加ドル(予想:-14.0億加ドル、12月:-19.8憶加ドル←-16.7億加ドル)
・米・1月消費者信用残高:-13.15億ドル(予想:+120.00億ドル、12月:+87.9億ドル←+97.34億ドル)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は108.07-64円のレンジ
・好調な2月米雇用統計の結果受け米長期金利は上昇
・米10年債国債利回りは一時1.6238%前後と昨年2月来
・米短期市場では2022年末までの利上げを織り込み
・VIX指数は28.57から24.66へ低下
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