★欧州市場朝方の取引では、新規材料難の中ドルは前日NY市場終値近辺でもみ合う展開となった。なお、欧州株は高安まちまちで取引を開始した。109円台前半での本邦輸出企業のドル売りオーダー、108円台前半の本邦輸入企業のドル買いオーダーに挟まれ、米中通商協議関連のヘッドラインを待つ展開となった。英独や米長期金利が低下する中、ドル/円の上値は重かった。NYダウ先物が小幅プラス圏に浮上し、米長期金利が1.74%台後半まで回復したことでドルはじり高となった。欧州株は高安まちまち、NYダウ先物は小幅高、米長期金利は前日比ほぼ横ばいとなり、米国の経済指標の発表を控えて小動きとなった。
米国株が小幅に史上最高値を更新すると円売り・ドル買いがじわりと強まったものの、米長期金利が1.73%台まで低下したことが重石となり上値も限定的となった。トランプ大統領が『中国の習近平国家主席と話し、貿易合意を模索している」と発言したことが伝わったこともドル相場の支えとなった。しかし、底堅かった米国株も上げ幅を縮小したことで一時109.14円までじり高となったものの、東京時間に付けた109.21円を前にドルの勢いは鈍化した。
★欧米主要経済指標
・英・10月銀行協会住宅ローン承認件数:41219件(予想:42200件、9月:42216件)
・米・10月卸売在庫速報値:前月比+0.2%(予想:+0.2%、9月:-0.7%←-0.4%)
・米・9月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数:前年比+2.10%(予想:+2.01%、8月:+2.02%←+2.03%)
・米・9月FHFA住宅価格指数:前月比+0.6%(予想:+0.3%、8月:+0.2%)
・米・10月新築住宅販売件数:73.3万戸(予想:70.5万戸、9月:73.8万戸←70.1万戸)
・米・11月消費者信頼感指数:125.5(予想:127.0、10月:126.1←125.9)
・米・11月リッチモンド連銀製造業指数:-1(予想:5、10月:8)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は108.83-109.14円のレンジ相場
・ロウ豪RBA総裁が『マイナス金利となる可能性は極めて低い』と発言
・英国保守党と労働党の支持率が縮小してきていることでポンド売り
・米中貿易協議進展期待から米国株は連日史上最高値更新
・米経済指標は好悪まちまちの結果で反応は限定的
・東京時間の高値109.21円がレジスタンスとして意識
・VIX指数は11.87から11.54へ低下
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