★欧州市場朝方の取引では、株高を背景に投資家のリスク許容度が改善され、ドル安・円安の流れが持続した。なお、欧州株は堅調に取引を開始した。欧州株が伸び悩み、日経先物も小幅反落に転じたが、ドル/円の下押しは限定的となった。独・仏株価紙数が小幅マイナス圏に転じる中、ドル/円はドル高を持続した。ユーロ・ドルやポンド/ドルが失速した影響で、ドルがやや押し上げられた。ECB理事会の結果やドラギECB総裁の会見を控え小動きとなった。ECBは政策金利の据え置きを決めたが、大きな動きにはつながらなかった。
米労働省が発表した新規失業保険申請件数が事前予想を下回り雇用改善が示唆されて、ドル買いが強まった。ドラギECB総裁が会見で下振れリスクに言及したほか、ユーロ圏成長・インフレ見通しを下方修正したことを受け、ユーロ売りが強まったことにつれて円に対してもドル買いとなった。トランプ米大統領と対峙する米民主党のシューマー上院議員は、大統領の要求する国境の壁建設には予算を払わないと述べたことで、今後の政府機関閉鎖の可能性も出てきたことが上値を抑えた。
★欧米主要経済指標
・南ア・11月生産者物価指数:前年比+6.8%(予想:+6.8%、10月:+6.9%)
・米・11月輸入物価指数:前月比-1.6%(予想:-1.0%、10月:+0.5%)
・米・11月輸入物価指数:前年比+0.7%(予想:+1.3%、10月:+3.3%←+3.5%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:20.6万件(予想:22.6万件、前回:23.3万件←23.1万件)
・米・失業保険継続受給者数:166.1万人(予想:164.9万人、前回:163.6万人←163.1万人)
・米・11月財政収支:-2049億ドル(予想:-1990億ドル、17年11月:-1356.47億ドル)
★欧米市場のポイント
・113.35-70円のレンジ相場
・トルコ中銀は政策金利24.00%に据え置き
・ECBは政策金利を据え置き
・ドラギECB総裁のハト派会見を受けユーロ売り
・英下院での離脱案採決は年内行われず
・米政府機関閉鎖の可能性が浮上
・トランプ大統領はFIMCでの利上げけん制
・VIX指数は21.46から20.65へ低下
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