★欧州市場朝方の取引では、英中銀のサンダース政策委員が合意なき離脱を回避できたとしても英中銀の次の一手は利下げの公算が大きいとの見解を示したことで対ポンドを中心にドル高が進んだことで、ドル/円も下値堅く推移した。NYダウ先物が小幅に上昇、米長期金利が1.70%台で推移したことでドルはじり高で推移した。株高・長期金利上昇が持続する中、円売りの動きが進展した。なお、日経先物も100円高に上昇幅を拡大した。ユーロ圏や英国の金融緩和思惑から欧州株が全面高となり、NYダウ先物も上昇し円売りが優勢となった。また、『サウジアラビアとイエメンの部分停戦に合意』との報道も円売り材料となった。米国の経済指標は強弱混在となり、ドルの売り買いが交錯した。
ロンドンフィキシングに向けてドルは強含んだ。底堅さを取り戻した米国株の動きもドル/円の下支えとなった。トランプ米政権は米投資家のポートフォーリオの中国流入制限策を検討しているとの報道を受けてドルは失速したものの、NYダウが直ぐにプラス圏を回復したこともあって下押しは限定的となった。しかし、米政権は、中国企業を米株式市場から排除することも検討しているとの報道が嫌気されドル売りが再開した。NYダウは一時170ドル超下落し、ナスダックも約1.7%マイナスと米株式は軟調な動きとなり、米長期金利も低下したことで上値の重石となった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・9月景況感指数:101.7(予想:103.0、8月:103.1)
・米・8月耐久財受注速報値:前月比+0.2%(予想:-1.1%、7月:+2.0%)
・米・8月耐久財受注(輸送用機除く)速報値:前月比+0.5%(予想:+0.2%、7月:-0.5%←-0.4%)
・米・8月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比+0.4%(予想:+0.3%、7月:-0.6%)
・米・8月コアPCE価格指数:前年比+1.8%(予想:+1.8%、7月:+1.7%←+1.6%)
・米・8月個人所得:前月比+0.4%(予想:+0.4%、7月:+0.1%)
・米・8月個人消費支出:前月比+0.1%(予想:+0.3%、7月:+0.5%←+0.6%)
・米・9月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:93.2 (予想:92.1、速報値:92.0)
・米・9月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:2.8%(速報値:2.8%)
・米・9月ミシガン大学5-10年期待インフレ率確報値:2.4%(速報値:2.3%)
★欧米市場のポイント
・107.76-108.18円のレンジ相場
・ユーロ圏や英国の金融緩和思惑からドル買い
・サウジアラビアはイエメンでの一部停戦に合意
・米投資家の対中投資の制限を検討
・米株式市場上場の中国株の廃止を検討でリスク回避
・VIX指数は16.07から17.22へ上昇
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