★欧州市場朝方の取引では、独長期金利が過去最低水準を更新する中、ユーロに対してドルが買われたことでドル/円の支えとなった。なお、欧州株は軟調に推移した。米長期金利が低下幅を解消したことを背景にドルが持ち直した。米長期金利が2.02%付近まで持ち直し、ドルの買い戻しが入ったが、欧州株が全面安、NYダウ先物も軟調地合いからドルの上値を抑えた。その後、米長期金利が再び低下すると、ドルが押し戻されたが、106円台後半では本邦勢のドル買いが意識され、下値も限定的だった。107.00円に観測されている翌日NYカット期限の大きめのオプションも値動きを抑制させ小動きの展開となった。
冴えない米経済指標を手がかりに、NYダウは下げ幅を120ドル超まで拡大し、米長期金利は1.98%台まで下落したことでドル売りが優勢となった。ブラード米セントルイス連銀総裁が『50bpの利下げを実施する状況にはない』など述べたと伝わると全般ドル買いで反応した。さらに、パウエル米FRB議長は『FRBは情報を注視し適切に行動する』と述べたこともドル買いを加速させた。米国株の下げ幅拡大や米長期金利が再び1.98%台に低下したことがドルの重石となった。
★欧米主要経済指標
・米・4月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数:前年比+2.54%(予想:+2.50%、3月:+2.61%←+2.68%)
・米・4月FHFA住宅価格指数:前月比+0.4%(予想:+0.2%、3月:+0.1%)
・米・6月消費者信頼感指数:121.5(予想:131.0、5月:131.3←134.1)
・米・6月リッチモンド連銀製造業指数:3(予想:2、5月:5)
・米・5月新築住宅販売件数:62.6万戸(予想:68.4万戸、4月:67.9万戸←67.3万戸)
★欧米市場のポイント
・106.82-107.39円のレンジ相場
・冴えない米経済指標に米長期金利低下でドル売り
・ブラードセントルイス連銀総裁は50bp利下げを否定
・パウエル米FRB議長の大統領へのけん制発言
・米国株安と米長期金利低下でドル上値重い
・中東情勢が警戒されリスク回避の動き
・VIX指数は15.26から16.28へ上昇
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