FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 ウクライナ情勢と米FOMCの警戒からドルの上値重い!

 

★欧州市場朝方の取引では、動意に乏しく113.80円台でもみ合い商状となった。なお、欧州主要株価指数は反発して取引をスタートした。欧州株の上昇や米長期金利が低下幅を取り戻す動きも支えに、ドルの買い戻しが優勢になった。米長期金利が1.78%近辺に切り返したことを受け114円台にドルは反発した。日経先物が小高い水準に上昇し、欧州株が反発・NYダウ先物が下げ幅縮小の動きとなるなか、リスク回避の円買いが後退した。ウクライナ情勢への警戒感は根強く円買い圧力は残されており、114.16円を高値に伸び悩んだ。

 

米FOMCを警戒し、NYダウ先物は300ドル近く下落し、米長期金利が1.775%から1.7512%まで低下すると、リスク回避の円買いが再燃した。NYダウが下落幅を広げ一時770ドル超下落するとリスク回避の円買いが継続した。NYダウが400ドル安に下げ幅縮小するとドル買い戻し、米FOMCを控え荒い展開になった。リスク回避の円買いがやや緩み、114円回復目前まで戻す場面があった。しかし、複数のオプション設定が観測される同節目付近で上値が抑えられた。好調な5年債入札だったが、米長期金利が上昇したことを受け底堅い展開となった。

 

★欧米主要経済指標

・独・1月IFO企業景況感指数:95.7(予想:94.5、12月:94.7)

 

・米・11月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数:前年比+18.29%(予想:+18.00%、10月:+18.46%←+18.41%)
・米・11月FHFA住宅価格指数:前月比+1.1%(予想:+1.1%、10月:+1.1%)
・米・1月リッチモンド連銀製造業指数:8(予想:14、12月:16)
・米・1月消費者信頼感指数:113.8(予想:111.2、12月:115.2←115.8)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は113.74-114.16円のレンジ

・ウクライナ情勢を巡る緊迫で欧州景気への懸念からユーロ売り

・米FRBによる積極的な金融引締めへの警戒感強まる

・現物の米国株が下落すると徐々にドルの上値が重くなる

・NYダウは一時810ドル超下落するなど資金流出広がる

・VIX指数は29.90から31.16へ上昇

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