FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 ウクライナ情勢の緊迫化でリスク回避の円買い!

 

★欧州市場朝方の取引では、113円後半で戻りが一服し、113.80円台を中心に小動きとなった。なお、欧州主要株価指数は全面安で取引を開始した。米長期金利が1.79%台に持ち直したことに連れ、114.00円近辺にドル買い戻しが進展した。NYダウ先物は34ドル高、日経先物は80円高にやや反発した。113.90円付近と全般的に様子見ムードが広がり、積極的な売り買いは手控えられた。欧州主要株価指数が大幅下落、NYダウ先物も失速、米長期金利が続落すると上値の重い展開となり、ドルは一段安の展開になった。

 

米政府はウクライナ駐留外交官の家族に対し国外退避を検討と報じられると、リスク回避による円買いが意識された。米長期金利が1.74%台まで低下幅を拡大したほか、米国株が続落して始まるなどリスク回避ムードが広がり円買いが優勢になった。バイデン大統領は米国の半導体不足が物価の上昇に繋がっているとし、米国の同産業の活性化案を提示した。米国株は荒い展開ながら、下げ幅を縮小し、一時上昇に転じたことでドル買いが入ったが上値の重い展開だった。一時全てプラスに転じた米株主要3指数がともに弱含んだことで上値が重く本日安値近辺で推移した。その後は、下げ渋り後も戻りの鈍い展開が継続した。

 

★欧米主要経済指標

・英・12月小売売上高(自動車燃料含む):前月比-3.7%(予想:-0.6%、11月:+1.0%←+1.4%)

・ユーロ圏・1月消費者信頼感指数速報値:-8.5(予想:-9.0、12月:-8.4←-8.3)

 

・米・12月景気先行指数:前月比+0.8%(予想:+0.8%、11月:+0.7%←+1.1%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は113.57-114.02円のレンジ

・ウクライナ情勢の緊迫化で円やスイスフラン買い

・114円台での滞空時間短く戻り売りが強い

・米FRBによる早期利上げ観測が株式相場の重石

・米国株は連日で引けにかけて下げ幅拡大

・VIX指数は25.59から28.85へ上昇

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