FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 ウクライナへの警戒感後退で円売り!

 

★欧州市場朝方の取引では、主要株価指数が小幅続落して取引をスタートする中、リスク回避の円高地合いが持続して115.30円台で推移した。ウクライナ周辺でのロシアの軍事演習は間もなく終了する、などと一部報道で伝わったことを受け、リスク回避が後退し全般的に円売り戻しが優勢になった。欧米株価指数が強含み、リスク選好的な円売りに振れ、115.60円付近の高値圏でもみ合いとなった。ウクライナの緊迫化はやや後退したものの、不透明感は高く一段の円売りは制御された。

 

昨日高値の115.57円が目先のレジスタンスとして意識されると、その後は高値圏でもみ合いが継続した。米PPIが予想以上の上ブレとなったものの、NY連銀景況指数が予想を大幅に下回ったことで発表後はややドル安反応となった。ウクライナ情勢を巡る過度な警戒感が後退したことで、NYダウの上昇幅拡大でドルの買い戻しが優勢になった。米株・米長期金利の上昇が一服し、115.60円台に押し戻されたが、ドル/円の下値も堅かった。NYダウ400ドル高水準、米長期金利が2.03%近辺で小動きとなり115.60円台で動きが鈍った。

 

★欧米主要経済指標

・独・2月ZEW景気期待指数:54.3(予想:55.0、1月:51.7)
・ユーロ圏・12月貿易収支:-46億ユーロ(11月:-15億ユーロ)
・ユーロ圏・10-12月期GDP改定値:前年比+4.6%(予想:+4.6%、速報値:+4.6%)
・ユーロ圏・10-12月期GDP改定値:前期比+0.3%(予想:+0.3%、速報値:+0.3%)

 

・米・2月NY連銀製造業景気指数:+3.1(予想:11.0、1月:-0.7)
・米・1月生産者物価指数(PPI):前月比+1.0%(予想:+0.5%、12月:+0.4%←+0.2%)
・米・1月生産者物価コア指数:前月比+0.8%(予想:+0.5%、12月:+0.6%←+0.5%)
・米・1月生産者物価指数:前年比+9.7%(予想:+9.1%、12月:+9.8%←+9.7%)
・米・1月生産者物価コア指数:前年比+8.3%(予想:+7.9%、12月:+8.5%←+8.3%)
・米・12月対米証券投資収支・長期有価証券(株式スワップ等除く):+1145億ドル(11月:+1379億ドル←+1374億ドル)
・米・12月対米証券投資全体:-524億ドル(11月:+2168億ドル←+2239億ドル)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は115.27-87円のレンジ

・ロシアによるウクライナ侵攻への警戒感がやや後退

・プーチン露大統領は安全保障を巡り米欧との協議を継続する意向を示す

・1月米PPIが予想を上回り米長期金利が上昇したことでドル買い

・VIX指数は28.33から25.70へ低下

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