FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 ウイルス感染『第2波』への警戒感高まる!

 

★欧州市場序盤の取引では、ドルは全般もみ合い商状ながら、前日比高安まちまちの展開となった。ドル/円の動意乏しく107.30円台と前日比横ばい推移した。欧州市場では、欧州株式市場がほぼ全面高、NYダウ先物も堅調で、リスク選好的な円売りもドルの上昇を支援した。その後、NYダウ先物が一時マイナス圏に転じ、日経先物も失速したことで、リスク回避の円買いとなった。対欧州通貨などのドル強含みと、クロス円の円高に挟まれて方向感出ず、NY勢参入待ちの様相となった。

 

米5月住宅着工件数と米5月建設許可件数が予想を下振れしたことで、ドルはじり安となった。米テキサス州で新型コロナウイルス感染の入院者数が11%急増したとの報道を受けて、コロナ感染の第2波への警戒感が高まり、リスク回避の円買いが優勢となった。さらに、NYダウがマイナス圏に沈んだことも円買い材料となった。NYクオモ知事が経済再開の第2段階開始すると発表したことを受け、NYダウが一時プラスに改善し、ドルの買い戻しが入った。米20年債の好結果を受けて、米長期金利低下でじり安となった。パウエル米FRB議長がバランスシートの解消は当面検討することはないとしたことで、米長期金利てかでドル売りが強まった。また、NYダウがやや下げ幅を拡大を嫌気した円買いも入った。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・5月消費者物価指数改定値:前年比+0.1%(予想:+0.1%、速報値:+0.1%)
・ユーロ圏・5月消費者物価コア指数改定値:前年比+0.9%(予想:+0.9%、速報値:+0.9%)

 

・米・5月住宅着工件数:97.4万戸(予想:110.0万戸、4月:93.4万戸←89.1万戸)
・米・5月住宅建設許可件数:122万戸(予想:124.5万戸、4月:106.6万戸)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は106.92-107.44円のレンジ

・米国でコロナウイルス感染の『第2波』への警戒感高まる

・NY知事が経済再開の第2段階開始の発表は好感

・米FRB議長が長期にわたりゼロ金利と量的緩和維持を示唆

・米大統領選世論調査でトランプ大統領苦戦で米株下落幅拡大

・VIX指数は33.67から33.47へわずかに低下

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