★欧州市場朝方の取引では、英国のEU離脱の先行き見通しに対する不透明感が急速に強まる中、ドル/円は概ね前日のレンジ内ともみ合い商状だった。なお、欧州株は堅調に取引を開始した。株価が下げ渋るにつれ、ドル売りの流れは後退し、113.35円前後で下げ渋る展開となった。メイ英首相に対する不信任投票に思惑が広がり、ポンドがドルに対して弱含むと、その影響でドルがやや値を戻すも、NYダウ先物が軟調地合いで上値の重い展開となった。NYダウ先物が100ドル超下落し、米長期金利が低下するとリスク回避の円買いが優勢となった。
前日安値113.10円を下抜けすると、継続的にストップロス絡みの売りで加速した。NYダウ先物が200ドル超下落したほか、米長期金利が低下幅を広げると円買い・ドル売りが先行した。クラリダFRB副議長とカプラン米ダラス連銀総裁が『世界経済の減速』につちえ言及したことが米長期金利の低下や米国株の下落につながった。その後、NYダウが3桁高まで上昇する動きをながめて、ドルに買い戻しが入った。しかし、米国株が再び売り優勢となり、米長期金利が低下したことを受けドル売りが強まった。その後、トランプ米大統領が『中国と貿易合意できるだろう』の述べたことで米中通商摩擦の警戒感が後退し、NYダウが上げ幅拡大でドルの買い戻しが入った。NYダウが上げ幅を縮めると112.70円台まで再びドルは売られ、米長期金利が引けにかけて低下幅拡大でドルの戻りも鈍い展開となった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・10月消費者物価指数改定値:前年比+2.2%(予想:+2.2%、速報値:+2.2%)
・米・10月鉱工業生産:前月比+0.1%(予想:+0.2%、9月:+0.2%←+0.3%)
・米・10月設備稼働率:78.4%(予想:78.2%、9月:78.5%←78.1%)
・米・9月対米証券投資・長期有価証券(株式スワップ等除く):+308億ドル(予想:+627億ドル、8月:+1317億ドル←+1318億ドル)
・米・9月対米証券投資全体:-291億ドル(8月:+1081億ドル←+1082億ドル)
★欧米市場のポイント
・11262-113.39円のレンジ相場
・メイ英首相がEU離脱派閣僚の指示を得たことでポンド買い
・米利上げペースの減速の思惑広がる
・米中通商摩擦の警戒感後退
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