FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円の欧米市場動向 先行き不透明感残り上値の重い展開!

 

★欧州市場朝方の取引では、欧州株が軟調に取引を開始したことを受け、リスク回避による円高地合いが持続した。ムニューシン米財務長官とライト・ハイザーUSTR代表が習金平中国主席と会談するため、様子見ムード強く、NYダウ先物が140ドル超安、米長期金利が2.64%台で推移をながめて、110.30円割れまで下落した。米中は来週、ワシントンで通商協議を継続すると伝わる中、リスク回避の円買いは小康となった。その後、『今回の米中協議で主要な問題では原則的に見解が一致』との報道が伝わるとNYダウ先物が上昇するにつれドル買い・円売りが優勢となった。

 

米2月NY連銀製造業景気指数が予想を上回ったことで小幅ながらドル買いが優勢となった。しかし、米1月鉱工業生産指数が予想を下回るとドルは失速した。米2月消費者態度指数が予想を上回ったことや、米国株の底堅さもドル/円の下支えとなった。ただ、米中通商交渉の行方や米非常事態宣言がもたらす影響の不透明感、弱い米経済指標も目立つなど不安要因も多く、上昇の流れを維持出来なかった。

 

★欧米主要経済指標

・英・1月小売売上高(自動車燃料含む):前月比+1.0%(予想:+0.2%、12月:-0.7%←-0.9%)
・ユーロ圏・12月貿易収支:+170億ユーロ(11月:+190億ユーロ)

 

・米・1月輸入物価指数:前月比-0.5%(予想:-0.2%、12月:-1.0%)
・米・1月輸入物価指数:前年比-1.7%(予想:-1.6%、12月:-0.5%←-0.6%)
・米・2月NY連銀製造業景気指数:8.8(予想:7.0、1月:3.9)
・米・1月設備稼働率:78.2%(予想:78.7%、12月:78.8%←78.7%)
・米・1月鉱工業生産:前月比-0.6%(予想:+0.1%、12月:+0.1%←+0.3%)
・米・2月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:95.5(予想:93.7、1月:91.2)
・米・2月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:2.5%(1月:2.7%)
・米・2月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:2.3%(1月:2.6%)

 

★欧米イベント

・110.21-64円のレンジ相場

・クーレECB理事がユーロ圏の景気減速は想定より明らかと発言

・米経済指標は好悪まちまち

・米中通商協議延長の決定で貿易摩擦解消期待

・トランプ大統領が非常事態を宣言・政府機関閉鎖は回避

・VIX指数は16.22から14.91へ大幅低下

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