FITS エコノミックレポート

3月以降は新興国3通貨に対しても円安基調!

 

★為替市場では、3月以降に変化が起きている。円は新興国3通貨(トルコリラ:赤線南アランド:青線メキシコペソ:緑線)に対して急速に円安基調が強まった。

日銀が金融緩和の継続を明確に示唆し、円安を容認したことで新興国通貨においても円安基調が強まっている。

特に南ア中銀とメキシコ中銀においては、政策金利の引き上げを進めており日銀との政策金利差が拡大してきていることから買われやすくなっている。

そして、トルコはインフレ高進の中で、政策金利の据え置きしていることで実質金利のマイナス幅が拡大しているにも関わらず、円に対して買われる展開となっている。ただ、トルコリラが円に対して強い通貨になったわけではなく、高止まりするドル/円に支えられてリラ買いが入っている。

 

このところは、新興国3通貨ともに高値圏でのもみ合い相場となっており、上値の重い展開になってきている。急速に上昇してきたことから利益確定売りも出やすい。

南アランドとメキシコペソに関しては、今後も政策金利の引き上げ観測が根強くあり底堅く推移する可能性が高い。そして、トルコリラもドル/円による円安進行が続くようなら、トルコの国内事情は材料にならずリラも底堅く推移しやすい。

 

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