FITS エコノミックレポート

金標準先物60足では小幅なレンジ相場継続!

 

★7月25日以降の金標準先物の60分足では、7,500円と7,500円台半ばでのレンジ相場が継続している。ただ、24時間SMA(緑線)120時間SMA(赤線)がレジスタンスとして意識され上値が重くなっている。

 

NY金先物市場は1768.40-1784.60ドルのレンジ相場となった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見後から続く米金利の低下傾向が本日も継続したことで、金先物価格は3日続伸した。また、ドル円が一日で2円超下落するなど、ドルが軟調な動きだったことで、ドルで取引される金先物は割安感からも買われた。アジア市場で1784.60ドルまで買われた後、米長期金利の反発を受けて1768.40ドルまで下げたが、ニューヨーク市場の中盤にかけて長期金利が反落したことから、1780ドル台を回復した。通常取引終了後の時間外取引では主に1780ドルを挟んだ水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、もみ合い相場の中出来高が膨らんでおり、上下どちらかに放れると手仕舞い売買や新規の売買により大きな動きになりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。MACDは下向きになりシグナルを下抜け寸前となっていることで、下押しバイアスが続いている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DとSlow%Dの両線は下向きで下落基調が継続している。両オシレータ共に下落基調が継続している。

 

金標準先物の日足では、引き続き5日SMAと10日SMAを挟んでの動きになっている。ただ、両SMAがレジスタンスとして意識され上値を抑える展開が継続している。下値では7,500円がサポートとして意識されており、下支えが継続している。NY金先物市場では、週末米長期金利が低下したことやドル安となったことで、買い戻しが強まり1,700ドル後半まで戻り基調が続いている。外国為替市場では、米長期金利が低下に転じたことでドルの戻り売りが強まったため、ドル売りが強まり133円台前半まで下落したことで、金標準先物の上値を抑えた。

本日の注目点では、5日SMAと10日SMAを上抜け出来るのか、それとも上値の重さが意識され下値模索の動きになるのかが焦点になる。60分足でも上値の重さが意識されており、引けにかけて売りがやや強くなった。短期的には、やや下押しのバイアスが強い。

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