FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足は雲下限を下抜け!

 

★12月3日以降の金標準先物の60分足では、240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識され上抜け出来なかったことで上値の重さが意識され下押しする展開になった。雲の下限を下抜けた後に一旦戻り基調となったが、雲下限がレジスタンスとして意識されると再び下落基調となった。夜間取引になると、米11月消費者物価指数(CPI)発表時間帯に雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1773.30-1788.40ドルのレンジ相場となった。ドルが強含んだ影響で、ドルで取引される金先物は割高感から上値が重かった。もっとも、株式市場が軟調な動きになり、市場がリスク回避になると安全資産としての買いが入り下値も限られた。 ロンドン市場の序盤で1788.40ドルまで買われたが、ニューヨーク市場の後半にかけて1773.30ドルまで反落した。ユーロ安が嫌気された。通常取引終了後の時間外取引でも1780ドルを下回る水準で推移している。

 

価格帯別出来高では、上値に出来高の多い価格帯が並んでいることから、も一段下落すると買い方からの手仕舞い売りが出やすく、下落基調が強まりやすい。一方、戻り基調では、出来高の多い価格帯が上値の重石になる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルとともに下向きが継続している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DとSlow%Dは下向きになっており、下落基調が継続している。下落の勢いは鈍化してきているものの反転の兆しは出ていない。

 

金標準先物の日足では、下向きの10日SMAの6,493円がレジスタンスとして意識され5日SMAの6,494円、75日SMAの6,469円を下抜けた。そのため、戻り基調は一服している。下値では、100日SMAの6,436円がサポートとして意識される。NY金先物はドル高・ユーロ安を嫌気して売られたものの、リスク回避の動きもあり下値は限定的だった。為替市場では、今晩の11月米CPIの発表を控え方向感を欠いた値動きとなり、113円台半ばを挟んだ値動きになった。

本日の注目点は、100日SMAの6,436円で下げ止まるかが焦点になる。また、60分足では、11月米CPI発表前後に雲のネジレがあることから、相場が上下に振れる可能性が高い。

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