FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では7,900円がサポート!

 

★9月2日以降の金標準先物の60分足では、心理的節目となる7,900円を上抜けるとサポートとして意識され、小幅もみ合いながらも7,900円台を維持する展開になっている。各SMAが上向きになっていることで、上昇基調が継続している。また、24時間SMA(緑線)がサポートとして意識されていることから、7,900円を下抜けした際に下げ止まるかも注目される。

 

NY金先物市場は1701.70-1730.70ドルのレンジ相場となった。序盤は対ユーロでドル安が進行したため、ドル建て商品である金に買いが入った。足もとで下落が続いていたこともあって押し目買いも入りやすかったとの声が聞かれる。アジア市場で1701.70ドルまで売られたが、ドル高進行が一服し、米長期金利は低下したことから、ニューヨーク市場の後半にかけて1730.70ドルまで戻した。通常取引終了後の時間外取引では1725ドルを上回る水準で推移した。 

 

価格帯別出来高では、7,700円前後、7,800円前後の相場の節目で出来高が膨らんでいる。そのため、7,900円台でも出来高が膨らむかが焦点になる。一方、一旦上値が重くなると、利益確定売りが出やすく上値の重しになりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方から下向きになりシグナルを下抜け寸前となっている。そのため、上値の重さが意識される。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、買われ過ぎ高水準で横ばいになっており、上値が重くなっている。それぞれのオシレータでは、上値の重さが意識される展開になっている。

 

金標準先物の日足では、5日SMAが75日SMAや100日SMAを上抜けして上向きとなっていることから、短期的には上昇基調が継続している。心理的な節目となる8,000円が視界に入ってきている。NY金は、NY原油安となったことで、物価を巡る警戒感が後退したことから、米長期金利が低下やドル安が好感され買われる展開になった。ただ、一過性の可能性もあるので、注意が必要となる。外国為替市場では、米長期金利の低下からドル/円は一時145円の手前でポジション調整目的の売りが強まると、米長期金利低下によりドル買いは後退した。そのため、金標準先物の上値を抑えた。

本日の注目点は、心理的節目である7,900円台を維持出来るのか、また、8,000円を目指して上昇基調が継続するのかが注目される。60分足では、やや上値が重くなっており、短期的な下落調整の動きになりやすい。

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