FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では7,800円を意識!

 

★5月30日以降の金標準先物の60分足では、心理的節目となる7,800円が上値目処として意識され高値もみ合い相場が続いている。寄り付き後は雲の抵抗体が位置しており、サポートとして意識されるかが焦点になる。ただ、24時間SMA(緑線)を下抜けしたことで、やや上値が重くてなっている。早々に上抜け出来るかがポイントになる。

 

NY金先物市場は、1849.70-1878.60ドルのレンジ相場となった。昨日は支援要因となったドル安の動きが巻き戻され、ドルの代替資産とされる金の相対的な価値低下や、ドル建て金価格の割高感から売りが優勢となった。予想を上回る米雇用者数の増加で米金利が上昇したことも、金利がつかない資産である金を買う動きを後退させた。アジア市場の序盤に1878.60ドルまで買われたが、米雇用統計の発表を控えていることやユーロの伸び悩みを受けて利食い売りが増えた。5月米雇用統計発表後に米長期金利が反発したことから、売りが強まり、ニューヨーク市場の中盤にかけて1849.70ドルまで下落。通常取引終了後の時間外取引では、1850ドル台で推移した。

 

価格帯別出来高では、7,750-7,800円でもみ合いながら出来高が膨らんできており、利益確定売りを吸収する展開になっている。また、7,600円前後で出来高が多いことから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方から緩やかにシグナルと共に下落基調が続いており、ゼロランがサポートとして意識されるかが注目される。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Dが低水準で再び下向きになっていることで、寄り付き後にSlow%Dを下抜けするかがポイントになる。

 

金標準先物の日足では、上向きの5日SMAの7,682円が25日SMAの7,649円を上抜けしたことで、短期的には上昇基調が継続している。そのため、5日SMAがサポートとして意識され上昇基調が継続するかが注目点となる。NY金先物市場では、週末発表された米5月雇用統計の結果を受け米長期金利と米ドルが総じて強含みになったことが相場の重しになった。外国為替市場では、米経済指標に一喜一憂する展開が続いている。FRBによる金融引き締めが引き続き継続することから、日米金融政策の方向性の違いからドルは円に対して底堅く推移しやすい。一方で、経済指標が弱い結果になると、先行きのスタグフレーションの懸念が強まりドル売りにつながりやすい。

本日の注目点は、5日SMAがサポートとして意識され上昇基調が継続するかが焦点になる。60分足では、雲上限がサポートとして意識されるかも注目点になる。

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