FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では7,750円を維持出来るか注目!

 

★4月27日以降の金標準先物の60分足では、何度もサポートとして意識された7,750円を維持出来るかが焦点となる。ちょうど雲の抵抗体のネジレで終了しており、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすいことで、寄り付き後の動向がポイントになる。また、日中取引終了前後にもネジレがあることから注意が必要。

 

NY金先物市場は1851.00-1885.60ドルのレンジ相場となった。テクニカル的に心理的節目の1900ドル近辺での上値の重さが確認され、利益確定の売りが優勢となった。金利の先高感が強いことも、金利を生まない金の売りを後押しした。アジア市場の序盤で1885.60ドルまで買われた後は下げる展開。米長期金利の低下や株安は支援材料にはならなかった。ニューヨーク市場では換金目的の売りが優勢となり、通常取引終了後の時間外取引で1851.00ドルまで一段安となった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い7,750円をじわりと下抜けしてきたことから、もう一段下落すると買い方からの手仕舞い売りが出やすいので注意。また、戻り場面では、7,850-7.900円近辺で出来高が多いことから、戻り待ちの売りもあり上値の重石になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいになってきたことで、いったんの売りのバイアスは鈍化している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、売られ過ぎ水準で%Dが上向きになってきていることから、寄り付き後の動きがポイントになる。

 

金標準先物の日足では、3月29日高値7,731円がサポートとして意識され下支えされている。しかし、5日SMA、10日SMA、25日SMAを下抜けしたことで、一転して戻り上値のレジスタンスとして意識される。NY金先物は、リスク回避の動きになっているものの、換金目的の売りが強く上値の重い展開となっている。外国為替市場では、131円台へと上値トライの動きになったものの、欧米株安からリスク回避の円買いから下押ししたものの、130円台は維持された。下値では日米金融政策スタンスの違いを意識したドル買いが根強い。

本日の注目点は、3月29日高値を維持出来るのか、それとも下値模索の展開になるのかが焦点となる。60分足でも、出来高の多い価格帯をじわりと下抜けしてきたことで、手仕舞い売りが出やすい地合いになっている。雲のネジレ近辺での値動きに注目。

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