FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では7,500円を意識した展開!

 

★7月13日以降の金標準先物の60分足では、雲の下限がレジスタンスとなり戻り基調も一服した後、下落基調となり一時7,493円まで低下した。ただ、心理的節目となる7,500円が下値目処として意識されている。ただ、上値も重く引けにかけては上ヒゲを残すロウソク足になっている。

 

NY金先物市場は1690.10-1712.70ドルのレンジ相場となった。対ユーロなどでドルの買い戻しが入ったことに伴い、ドル建てで取引される金の割高感を意識した売りが出た。一時は節目の1700ドルを割り込み、終値としても昨年3月以来の安値をつけた。ニューヨーク市場の序盤にかけて1712.70ドルまで買われたが、ユーロ安・米ドル高の相場展開を意識して戻り売りの興味が強まり、通常取引終了後の時間外取引で1690.10ドルまで下げる場面があった。

 

価格帯別出来高では、7,500円割れから一旦持ち直す展開になったが、出来高が膨らんでいない。そのため、買い方からの手仕舞い売りが入るとさらに下押しする可能性が高い。また、戻り基調では、7,550円近辺で出来高が多いことから、戻り上値の重しになりやすい。7,500円前後で出来高が膨らむかがポイントになる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがレジスタンスとして意識され、上値を抑えている。また、シグナルと共にかい離幅を広げて下向きになっており、下押しバイアスが強いことを示している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、売られ過ぎ低水準で推移しているが、下落トレンドが継続すると底這いする展開になりやすい。オシレーターの動きからは下落基調が継続している。

 

金標準先物の日足では、下向きの5日SMAと10日SMAがレジスタンスとして意識され下押しする展開となっている。下げ止まる兆候が出ていないことから、下値模索の動きが継続しやすい。NY金先物も心理的節目となる1,700ドルを下回ってきており、買い方からの手仕舞い売りも出やすい。為替市場では、日米欧の金融イベントを控えて方向感の出にくい展開が続いている。ただ、138円台前半の円安基調で推移していることから、金標準先物の下支えになっている。

本日の注目点は、心理的節目となる7,500円を維持出来るかが焦点になる。また、5日SMAや10日SMAを上抜け出来るかも注目される。60分足の超短期トレンドでも下向き基調が続いていることから、下げ止まりの兆候が出てくるかが焦点になる。

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