FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では7,500円の攻防!

 

★5月6日以降の金標準先物の60分足では、下落基調が続いたが心理的節目となる7,500円が下値目処として意識され、もみ合う展開になっている。各SMAは下向きになっており、下落基調は継続している。

 

NY金先物市場は1820.40-1858.80ドルのレンジ相場となった。為替市場でドルが対ユーロで大幅高となり、ドル建ての金に割高感が生じたことで売りに押された。アジア市場で1858.80ドルまで買われたが、安全逃避的なドル買い・ユーロ売りが増えたことや暗号資産の下落を意識した売りが強まり、ニューヨーク市場で1820.40ドルまで下落した。通常取引終了後の時間外取引では1825ドルを下回る水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯からかい離幅を広げる下落となっていることで、買い方からの手仕舞い売りが出やすい。一旦7,500円近辺で下げ止まったものの、出来高が膨らんでいない。そのため、今後出来高が膨らむかが焦点になる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で両線とも下向きが続いていることから、下落基調は継続している。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、売られ過ぎ低水準で%DとSlow%Dが横ばいになっているものの、下落基調が続いていることから低水準に張り付くダマシが継続しやすいので注意。

 

金標準先物の日足では、5日SMAと10日SMAは25日SMAを下抜け両線とも下向きになっていることで、短期的には下落トレンドが継続している。下値目処としては、75日SMAの7,350円が意識される。戻り場面では、5日SMAの7,699円、10日SMAの7,764円、25日SMAの7,839円がレジスタンスとして意識される。NY金先物市場はリスク回避のドル買いが強まったことで、売りに押される展開になり1,800ドル前半で推移している。そのため、1,800ドル台を維持出来るかが焦点になる。為替市場では、リスク回避の円買いが強まり、円ショートポジションの巻き戻しもあり128円台半ばまで円高基調が続いている。ただ、日米金融政策スタンスの違いは明白で、過度な円高基調にはなり難い。

本日の注目点は、心理的節目となる7,500円を回復できるのか、それとも下落基調が継続し、75日SMAまでの下押しとなるのかが焦点になる。7,500円近辺での出来高が膨らむかが注視される。

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