FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では72時間SMAで反発!

 

★4月8日以降の金標準先物の60分足では、下落調整となり一時一目均衡表の雲上限を下抜けしたものの、72時間SMA(青線)がサポートとして意識され反発した。24時間SMA(緑線)を上抜け、雲上限付近でもみ合い相場となっている。先行きは徐々に雲の厚みが薄くなることから、抵抗体としての機能が低下しやすく上下に振れやすくなる。

 

NY金先物市場は1962.70-1984.00ドルのレンジ相場となった。欧州中央銀行(ECB)理事会やラガルドECB総裁の記者会見を経て、為替でドル高ユーロ安が進行すると、ドル建ての金には割高感が生じて売り優勢となった。ただし、インフレの高止まりやウクライナ情勢への警戒感が根強いなか、一巡後は下げ幅を縮小する動きになった。グッドフライデーの休場を翌日に控え、引けにかけてはポジション調整の売買が交錯した。アジア市場で1984.00ドルまで買われたが、ドル相場の反発や米長期金利の上昇を受けて、ニューヨーク市場の序盤にかけて1962.70ドルまで売られた。その後は安全逃避的な買いが入ったことで下げ止まり、通常取引終了後の時間外取引では1970ドル台前半で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯がサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。下落調整も浅いことから、押し目買いが強いことを示している。高値圏で出来高が膨らむかが焦点になる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、一時ゼロラインを下抜けしたものの、再びシグナルとともにゼロラインを上抜けしてきた。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は高値圏で横ばいになっており、上向きの勢いが低下してきている。寄り付き後にMACDの上向きが維持出来るかがポイントになる。

 

金標準先物の日足では、上向きの5日SMA7,910円がサポートとして意識され下値を支えられている。そのため、上昇基調は継続している。また、下値では上向きの10日SMAの7,765円もサポートとして意識される。NY金先物市場では、米金利が大幅に上昇したことが嫌気され売りが優勢になった。ただ、ウクライナ情勢の警戒感が強いほかインフレヘッジなどの買い意欲も強く、大幅失速し難い展開になっている。為替市場では、米長期金利が大幅上昇したことが支えとなり、125円台後半での値動きになっており、金標準先物の下支えとなっている。

本日の注目点は5日SMAを維持出来るかが焦点になる。下値では10日SMAがサポートとして意識される。60分足では、高値圏で出来高が膨らむかがポイントになる。

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