FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では6,650円を挟んでもみ合い!

 

★1月7日以降の金標準先物の60分足では、24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識されつつ、6,650円を挟んでもみ合う展開となっている。先行き雲下限が接近してくることから、レジスタンスとして意識されるのか、それとも雲の中に上昇していくのかがポイントになる。

 

NY金先物市場は1814.20-1829.30ドルのレンジ相場となった。12月米小売売上高や1月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)が予想を下回る結果だったことが分かる度に、安全資産とされる金に買いは入るも上値を維持できなかった。為替でドル買い戻しが進んだことや米金利上昇が重石となり、前日比マイナス圏に沈んだ。アジア市場の終盤にかけて1829.30ドルまで買われたが、利益確定を狙った売りが増えたことによって伸び悩んだ。ニューヨーク市場では長期金利の反発を嫌気して一時1814.20ドルまで反落した。通常取引終了後の時間外取引でやや下げ渋ったものの、1820ドルを下回る水準で取引された。 

 

価格帯別出来高では、もみ合い相場ながら出来高が膨らんできていることから、6,650円付近で押し目買いが入っていることを示している。ただ、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく出来高の多い価格帯では上値の重石になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で緩やかながら上向きになり上昇基調になっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DとSlow%Dは下値を切り上げつつ戻り基調となっている。そのため、もみ合い相場ながら、上向きバイアスが強まってきている。

 

金標準先物の日足では、5日SMAの6,691円が10日SMA6,692円をわずかに下抜けするデッドクロスしており、短期的には下落調整場面となっている。下値では、緩やかに上向きになっている25日SMAの6,616円がサポートとして意識されるかが焦点になる。NY金先物市場では、米ドル高や米長期金利の上昇を嫌気した売りが強まった。米FRBが金融政策の正常化が前倒しするとの見方が強まったことから、今後も金の重石になりやすい。ただ、心理的節目となる1,800ドル台を維持していることから、底堅さも意識される。為替市場では、米長期金利の上昇が強まったことで、円高の流れは一旦後退して114円台を回復した。日米金融政策の方針の差から過度なドル売りは続きにくい。

本日の注目点は、下落基調が続いていることから25日SMAで下げ止まるかがポイントになる。60分足では6,650円を挟んでもみ合い相場となっており、トレンド発生待ちの状態となっている。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ