FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では6,600円を挟んでもみ合い!

 

★8月17日以降の金標準先物の60分足では、6,600円を挟んで上下50円のもみ合い相場が継続している。上値が重い一方で、下値も心理的な節目となる6,500円が意識される展開となっている。上値には一目均衡表の雲があることから、雲の上下限がレジスタンスとして意識される。

 

NY金先物市場は1916.60-1963.10ドルのレンジ相場となった。良好な米経済指標も支えにドル高が進み、ドル建ての金は割高感から売りが先行し、12月限は一時1916.60ドルまで下落した。ただ、先行き景気の懸念や米金融緩和策の長期化観測を背景に金の先高観は根強く、下押し局面では安値拾いの買いが入り、下げ幅を取り戻して取引を終えた。

 

価格帯別出来高では、もみ合いながらも出来高が膨らんでいることから、安値圏では押し目買いも入っている。一方で、上値でも出来高が多いことから、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』で上値を抑える展開となっている。そのため、出来高も多い価格帯を上抜けするまでは上値の重い展開が予想される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方から緩やかに上昇基調となっている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、%DtoSlow%Dが横ばいとなってきていることで、戻りの勢いも鈍化してきている。そのため、MACDのゼロラインがレジスタンスとして意識されやすい。

 

金標準先物の日足では、25日SMAの6,617円を下抜けしたことで、下押しバイアスがかかりやすい。また、戻り場面では25日SMAがレジスタンスとして意識される。5日SMAの6,679円と10日SMAの6,674円が下向きとなっているので、短期的には下落基調が継続している。また、25日SMAとデッドクロスすると下落バイアスが強まりやすい。NY金も下落調整的な動きとなっているが、安値圏では押し目買いが入り下支えする展開となっている。為替市場では、106円台の滞空時間が短くなっており、ドルの上値の重さが意識される。そのため、金標準先物の上値を抑える展開となっている。

本日の注目点では、25日SMAを早々に回復することが出来るのか、それとも25日SMAがレジスタンスとして意識され、下押しトライとなるのかが焦点となる。また、下向きとなっている5日SMAと10日SMAもレジスタンスとして意識されるかも注目点となる。

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