FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では6,050円を意識!

 

★2月10日以降の金標準先物60分足では、24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識され下落基調が継続している。ただ、6,050円がサポートとして意識され、短期的には下げ止まる様相となっている。そのため、24時間SMAを上抜け出来るかが注目される。

 


NY金先物市場は1767.90-1794.20ドルのレンジ相場となった。ユーロをはじめ欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル高が進んだことで、ドルで取引される金先物市場は割高感もあり4日続落した。米小売売上高が好結果になるなど、世界経済への回復期待などもあり避難通貨としての金先物から資金が流出し、一時昨年6月以来の水準まで弱含んだ。アジア市場で1794.20まで戻したが、まもなく反落。ニューヨーク市場の中盤にかけて1767.90ドルまで下げ幅は拡大した。 

 

価格帯別出来高では、上値に出来高の多い価格帯があり、もう一段下落するようなら買い方からの手仕舞い売りが出やすい。また、6,050円近辺で出来高が膨らんできており、押し目買いが入っているとを示している。出来高がさらに膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいになってきており、下落の勢いは鈍化してきている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、低水準で横ばいとなっており、底這いの状態となっている。

 

金標準先物の日足では、何度もサポートとして意識されていた260日SMAを下抜ける展開になってきた。また、1月7日高値を起点として2月1日の高値を結んだトレンドラインと11月30日安値を起点として1月18日安値を結んだトレンドラインで形成する三角持ち合いの下限を下抜けしてきたことから、下落基調が強まる可能性も高まってきた。NY金先物市場では、買い材料に乏しいこともあり、下落基調が続いている。ただ、インフレ懸念が浮上してきていることから、インフレヘッジでの買い材料は残っている。為替市場では、米長期金利の動向に振れる展開になっている。短期的には米長期金利の上昇基調にあるため、ドルは底堅い展開が継続しやすく、金標準先物の下支えとなる。ただし、中長期的にはマイナス金利幅の拡大により、ドル失速が懸念される。

本日の注目点は、早々に260日SMAや三角持ち合い下限を回復出来るかにあるが、一方で下値模索の動きにもなりやすい。そのため、安易な買いはリスクが大きいので注意が必要となる。

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