FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では6,000円割れ!

 

★3月24日以降の金標準先物60分足では、下落基調が加速して心理的節目となる6,000円を下抜け、一時5,966円まで下落した。しかし、一旦下げ止まると5,980円がサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。しかし、6,000円が一転してレジスタンスとして意識される展開になっている。雲のネジレ近辺に位置していることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になるか注視される。

 

NY金先物市場は1678.30-1714.80ドルのレンジ相場となった。米10年債利回りが一時1.77%台まで上昇するなど米金利高や、それに連れたドル高も嫌気し金先物価格は今月9日以来となる1700ドル台を割り込み続落した。アジア市場で1714.80ドルまで買われたが、主要通貨に対するドル高を警戒してニューヨーク市場の序盤にかけて1678.30ドルまで下げた。株安を意識した買いが入ったものの、時間外取引では米長期金利の高止まりを嫌って1680ドル台でもみ合う状態が続いた。

 

価格帯別出来高では、6,000円割れで押し目買いと思われる買いで下げ止まる展開になっている。ただ、6,000円台に入ると出来高が多いことから、戻り上値での重石になりやすい。寄り付き後も、出来高が膨らむかが相場の焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横買いから上向きになってきており、下落のモメンタムは鈍化している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、低水準で横ばいとなっておりトレンドレスのもみ合い相場を示している。短期的には下げのモメンタムは一旦鈍化している。

 

金標準先物の日足では、サポートとして意識されていた25日SMAの6,025円を下抜けする展開になった。そのため、下向きになっている5日SMAと10日SMAが25日SMAとデッドクロスするようなら、下押しバイアスが強まる可能性が高まる。下値目処では、直近安値3月5日の5,852円が意識される。NY金先物市場でも、心理的な節目として意識される1,700ドルを下抜けした。ドル高や米金利上昇地合いからNY金も一旦は下値模索の展開になりやすい。一方で、為替市場では110円台を回復する円安となっており、金標準先物の下支えとなりやすい。

本日の注目点では、25日SMAを下抜けしたことで、下値模索の展開になりやすい。また、一転して25日SMAがレジスタンスとして意識されるかも焦点となる。

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