FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では6000円割れると急落!

★2月19日以降の金標準先物の60分足では、6,000円手前でもみ合う展開になった。しかし、6,000円を下抜けると下げ足を速める急落となった。ただ、直近20年11月30日安値5,900円が下値目処として意識されると下げ止まった。5,950円付近では戻り上値が重い展開となった。雲のネジレで終了しており、週明けトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすいので、注意が必要となる。

 

NY金先物市場は1714.90-1773.80ドルのレンジ相場となった。昨日に急上昇した米長期金利が本日は低下気味も引き続き高い水準でとどまり、ドルが対ユーロで大幅に上昇し、ドル建ての金は大幅に続落した。アジア市場で1773.80ドルまで買われたが、ユーロ安・ドル高を意識して上値は次第に重くなった。ニューヨーク市場では、安全逃避的なドル買いが観測されており、米国債の需要が増えたことから、金先物は一時1714.90ドルまで一段安となった。

 

価格帯別出来高では、5,900-5,950円の下値で短時間で出来高が膨らんでいることから、押し目買いが入っていている。ただ、上値では出来高が多いことから戻り場面では、上値の重石になりやすい。また、もう一段下落すると手仕舞い売りが出やすく、下げを加速させる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、横ばいになってきていることで、下落の勢いは鈍化傾向にある。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、低水準から%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きとなってきており、戻り基調を示している。一旦下落の勢いは鈍化してきている。

 

金標準先物の日足では、心理的な節目になっていた6,000円を下抜けした。また、昨年3月17日安値4,876円と同年8月7日高値7,032円のフィボナッチ・リトレースメントでは、50.0%押しは5,954円も下抜けしてしまったことで、11月30日の直近安値5,900円が下値目処として意識されている。5,900円を維持出来ないと、61.8%押しとなる5,700円が次の下値目処として意識される。下値目処が見えないだけに、安易な押し目買いには注意が必要である。NY金先物市場も、ドル高や米長期金利の高止まりが意識され下押しバイアスが強い。そのため、心理的節目となる1,700ドルを維持出来るかが注目される。ただ、為替市場では、106円台半ばまで円安が進行していることから、金標準先物の下支えになっている。

本日の注目点では、60分足で雲のネジレで終了していることから、寄り付き後の動きが焦点となる。また、5,900円を下抜けするか重要なポイントになる。

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