★3月4日以降の金標準先物の60分足では、戻り基調が継続したが心理的な節目となる6,000円が上値目処として意識されている。240時間SMA(茶線)を挟んでもみ合い相場となっている。じり高が続いていることから、売り方からの目立った買い戻しは出ていないと思われる。もう一段の上昇するようなら、売り方からの買い戻しも出てきやすい。一方で、上値が重くなると、利益確定売りで上値を重くする。
NY金先物市場は1676.70-1718.70ドルのレンジ相場となった。米金利の上昇を嫌気して売られていたナスダック総合指数も大幅に反発するなど主要3指数がすべて上昇と米株高となった。リスク選好のドル売り優位となった。ドル建て価格に割安感が生じ、金相場は上昇した。アジア市場の序盤で1676.70ドルまで下落したが、米長期金利の低下を受けて金先物は反転した。ロンドン市場で1700ドル台を回復し、ニューヨーク市場の序盤にかけて1718.70ドルまで買われた。ただ、株高を意識した売りも観測されており、時間外取引では1710ドル台でもみ合う状態が続いている。
価格帯別出来高では、直近高値を上抜けしたことから買い方には含み益が発生しており、上値が重くなると利益確定売りも出やすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で横ばいになってきていることで、上昇のモメンタムは一旦鈍化傾向になっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、価格は上昇したものの、上値を切り下げる弱気のダイバージェンスが発生しており、下落の兆しを示している。オシレーターでは、上昇の勢いが鈍化傾向にあることから、一旦下落調整しやすい。
金標準先物の日足では、上向きになってきた5日SMAと10日SMAを上抜けしたことで、短期的には戻り基調となってきた。このまま5日SMAが10日SMAを上抜けするゴールデンクロス出来るかが焦点となる。NY金も心理的な節目となる1,700ドル台を回復しており、過度な下押しバイアスは後退している。ただ、為替市場では、米3年債の入札結果が好調だったことで、米長期金利も低下したことでドルが売られる展開となっている。急速に円安基調が進んだことで、一旦上値が重くなると調整も大きくなっている。
本日の注目点では、相場環境が変わったわけではなく、基本的には米長期金利は上昇基調にあるため、金の戻りも限定的になりやすい。そのため、戻り上値が重くなると、戻り売りに押される展開になりやすい。本日も米10年債の入札が実施されるため、結果次第では波乱の相場となりやすい。
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