★2月26日以降の金標準先物の60分足では、11月30日安値5,900円を意識した値動きになっている。何度も下押しを試す動きになっているものの、下押しには失敗している。ただ、上値も一目均衡表の上下限がレジスタンスとして意識され上値の重い展開となっている。ただ、先行きは雲の厚みが薄くなることから、上抜けしやすくなる。各SMAが緩やかに下向きになっていることで、下押しバイアスが強いことを示している。
NY金先物市場は1687.60-1721.60ドルのレンジ相場となった。注目されたパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演では、長期金利上昇をけん制する発言は期待されたほど強くなかった。米金利が再び上昇傾向となり、金利を生まない金への売り圧力が高まった。為替相場でドル高が進行したこともドル建て金先物の重しとなり、引け後には1688ドル割れまで下値を広げた。ニューヨーク市場の序盤にかけて1721.60ドルまで買われたが、長期金利が一段高となったことやドル高を嫌って、1687.60ドルまで続落。その後1698.20ドルまで戻したが、時間外取引でも1700ドルを下回る水準で推移している。
価格帯別出来高では、5,900円割れでは出来高が膨らんでいることから、押し目買いも根強く入ってきている。一方で、上値でも出来高が多いことから、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』に上値を抑えられている。出来高の多い価格帯を下抜けすると、手仕舞い売りが出やすいので注意が必要である。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン付近でシグナルを下抜ける展開となっており、下押しバイアスが強まっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DがSlow%Dを下抜け両線ともかい離幅を広げて下向きになっていることで、下押しバイアスが強い。両オシレーター共に下落基調を示している。
金標準先物の日足では、下向きの5日SMAがレジスタンスになり、下落基調が継続している。5日SMAや10日SMAを上抜け出来るまでは、下押しバイアスが強い。値ごろ感からの買いには注意が必要である。NY金先物市場では、心理的な節目となる1,700ドルを下抜けしたことで、さらに上値の重い展開となる。また、米長期金利が上昇基調を強めていることも売り材料として上値を抑える。ただ、為替市場では、日米金利差拡大からドル買い・円売り地合いが継続していることで、金標準先物を下支えしている。
本日の注目点では、下落基調が継続しており明確に5,900円を下抜けするかが焦点となる。5日SMAと10日SMAを上抜けするまでは、下押しバイアスが強い。米長期金利の上昇が一服するまでは、戻り売り目線となる。
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