★11月24日以降の金標準先物の60分足では、心理的な節目となる5,900円で下げ止まり、24時間SMA(緑線)を上抜ける展開となった。ただ、雲の下限が近づいてきていることから、レジスタンスになるか注目される。雲の厚みが薄いことから抵抗体としてのバイアスは強くない。
NY金先物市場は1767.20-1793.30ドルのレンジ相場となった。バイデン新政権への移行が徐々に始まっていることや、コロナワクチンへの期待感で安全資産の需要が後退した。米バイオ企業のモデルナが欧米で新型コロナワクチンの認可を申請する方針を発表し、米ファイザーに続き、2件目のワクチンが年内に実用化される可能性が浮上した。 米国株式は下落したが、ユーロ安・米ドル高の相場展開となったことを意識して安全逃避の金買いは抑制された。
価格帯別出来高では、5,900-5,950円で押し目買いが入り出来高が膨らんだことから下げ止まる展開となった。ただ、6,050-6,100円では出来高が多いことで、戻り場面では上値の重石となりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からシグナルと共にゼロラインへ向かって上昇基調が続いている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高水準で%DがSlow%Dを下抜けしてきていることから、戻り基調が鈍化してきている。そのため、MACDのゼロラインがレジスタンスとして意識される。
金標準先物の日足では、260日SMAの5,931円がサポートとなり下げ止まる展開となっている。しかし、下向きの5日SMAが6,020円に位置しており、レジスタンスとして意識される。NY金もワクチン開発期待により安全資産としての需要が後退してきており、上値の重い展開となっている。為替市場では、昨日は月末絡みのドル買いが優勢となったことで、104円台前半まで円安基調となった。月末通貨でドルの上値が重くなりやすい。12月のドル/円相場は年間で始値と終値での変動率が一番大きい。そのため、為替市場も反動幅が大きくなりやすい。
本日の注目点は、260日SMAで下げ止まる展開となったものの、維持出来るかが焦点となる。また、下向きの5日SMAがレジスタンスとして意識されるかも注目される。金にとっては、買い材料が乏しくなっていることで上値の重い展開が続く。
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