FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では240時間SMAを意識!

 

★5月20日以降の金標準先物の60分足では、一時心理的節目となる7,500円を下抜けしたものの、7,482円まで下押しした後は戻り基調となった。下向きの24時間SMA(緑線)は上抜けしたものの、下向きの240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識されると上値が抑えられた。上値では雲の下限もレジスタンスとして意識され上値の重さが意識される。

 

NY金先物市場は1836.30-1852.80ドルのレンジ相場となった。利益確定の売りにより、金先物価格は弱含む場面もあった。しかしながら、7年債の入札後に米金利が低下したことで、引け前は買い戻しが優勢となりわずかながら反発して引けた。アジア市場の序盤に1852.80ドルまで買われた後は伸び悩み、ロンドン市場で1836.30ドルまで売られた。しかしながら、米長期金利が伸び悩んだことから、ニューヨーク市場の終盤にかけて押し目買いが入り、通常取引終了後の時間外取引で1850ドル台を回復した。 

 

価格帯別出来高では、戻り基調となっているが出来高の多い価格帯で上値が抑えられた。7,600円の上値まで出来高が多いことから、買い方からの『やれやれ売り』が出やすく戻りの重しになる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からシグナルと共に戻り基調が継続している。ただ、ゼロラインがレジスタンスとして意識されやすい。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高水準から%DがSlow%Dをわずかに下抜け緩やかに下向きになっている。そのため、MACDがゼロラインを上値を抑えられる可能性があり、寄り付き後の値動きに注意。

 

金標準先物の日足では、5日SMAの7,558円や10日SMA7,537円をわずかに下抜けしたことで、一転してレジスタンスとして意識される。一方下値では上向きの75日SMAの7,462円がサポートとして意識され下支えする。NY金先物市場は、米長期金利などが意識される展開となっている。また、FRBによる過度な金融引き締め観測が後退ていいることから、1,800ドル台半ばでもみ合い相場が続いている。外国為替市場でも、米長期金利の動向に振らされる展開が続いており、上値の重い展開が続いている。

本日の注目点は、5日SMAと10日SMAを早々に回復出来るのか、それとも上値を抑えられ75日SMAを下抜けするのかが焦点になる。相場の節目にあることから、動向には注意が必要である。60分足では、上値に出来高が多い価格帯があることから、上抜けするためには新規買い材料が必要である。

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