FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では240時間SMAを意識!

 

★12月2日以降の金標準先物の60分足では、24時間SMA(緑線)を支えにじり高基調が継続していた。しかし、240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識されると、上値を抑える展開になっている。徐々に両SMAに挟まれ、三角持ち合いの様相となってきていることから、上下どちらかに放れる動きになりやすい。

 

NY金先物市場は1780.10-1794.30ドルのレンジ相場となった。堅調に推移していた金先物だったが、米ファイザーと独ビオンテックは共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、3回目の接種で変異型『オミクロン株』に対しても高い効果があることが確認されたと発表されると、安全資産とされる金先物に売りが入った。もっとも、引けにかけては徐々に下げ幅を縮め、小幅に続伸して引けた。ロンドン市場で1794.30ドルまで買われたが、ニューヨーク市場の序盤にかけて1780.10ドルまで反落した。米国株式が下げ渋ったことで金先物はやや伸び悩んだが、通常取引終了後の時間外取引で1787.80ドルまで戻している。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の上方に位置していることから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。ただ、好材料が出ると上値が軽くなっていることから、急騰しやすい地合いでもある。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDはゼロラインの上方で横ばいになっており、明確なトレンドは出ていない。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、下方から%DがSlow%Dを上抜け上昇基調となっている。寄り付き後にMACDも上向きになるかが注目される。

 

金標準先物の日足では、5日SMAが緩やかに上向きになっているほか、10日SMAの6,509円を挟んだ攻防となっており、明確に上抜け出来るかが焦点になる。上抜け出来ると、25日SMAの6,631円が上値目標として意識される。一方で、上抜け出来ずに下押しすると、5日SMAの6,492円や75日SMAの6,467円がサポートとして意識される。NY金先物市場は、米株高や米長期金利上昇にも底堅い展開となっている。再び1,800ドル台回復するかが今後のポイントになる。為替市場では、113円台後半や114円台にはドル売りオーダーや複数のオプションの設定もあるため、上値が抑えられている。

本日の注目点は、10日SMAを明確に上抜け出来るのか、それとも上値を抑えられるのかが焦点となる。徐々に上値・下値を切り上げていることから、上昇基調は継続している。60分足では、240時間SMAを上抜け出来るのか、それとも24時間SMAを下抜けするのかがポイントになる。

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