FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では240時間SMAを下抜け!

 

★4月19日以降の金標準先物の60分足では、240時間SMA(茶線)がサポートとして意識されていたが、下抜けすると一転してレジスタンスになり下落基調が強まった。ただ、引けにかけてはロウソク足も小さくなり下げ止まりの兆しとなっている。

 

NY金先物市場は1891.80-1935.50ドルのレンジ相場となった。対ユーロなどでドル買いが進み、ドル建てで取引される金価格の割高感が意識された。終値では約2カ月ぶりの安値水準となった。アジア市場の序盤で1935.50ドルまで買われた後は伸び悩み、ニューヨーク市場の序盤にかけて1891.80ドルまで下落。換金目的の売りが続いていた。ただ、米長期金利の低下を受けて下げ止まり、通常取引終了後の時間外取引では主に1900ドル近辺で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしていることで、買い方からの手仕舞い売りが出やすい。下値で押し目買いにより出来高が膨らむかがポイントになる。戻り場面では8,000円前後で出来高が多いことから、買い方からの『やれやれ売り』が出やすく戻り上値の重石になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方でシグナルと共に下向きになっており、下落基調が継続している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、売られ過ぎ過熱感は出ているものの、%DとSlow%Dは下向きになっており、下落基調は続いている。寄り付き後にMACDが横ばいになるまでは下押しバイアスが強い。

 

金標準先物の日足では、2月4日安値6,602円を起点として3月16日安値7,226円を結んだトレンドライン(S1)で一旦下げ止まる展開になっていることで、上昇基調は継続している。ただ、S1を下抜けるようなら上昇基調が一旦終了した可能性も出てくる。また、下値では上向きの25日SMA7,758円が下値目処として意識される。NY金先物市場では、ドル高が嫌気され換金目的の売りが勝った。世界経済の成長鈍化懸念が意識されていることもあり、深押しする地合いにはなっていない。外国為替市場では、米金利上昇の一服からドル買いもやや後退している。そのため、金標準先物の上値の重石になる。

本日の注目点は、サポートしてい意識されるS1を維持出来るかの一点にある。下抜けすると25日SMAまでの下落が意識される。60分足でも、オシレータ―は過熱感はあるものの下落基調が継続している。

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