FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では240時間SMAで反転!

 

★12月7日以降の金標準先物の60分足では、雲の下限がレジスタンスとなり上値の重さが意識されると下落基調になった。しかし、240時SMA(茶線)がサポートして意識され反転したものの、再び雲下限がレジスタンスとして意識された。引けにかけては上値を切り下げてじり安で終了した。上値の重さが意識される展開が続いている。

 

NY金先物市場は1826.80-1851.80ドルのレンジ相場となった。早朝に売りが優勢となる場面があったものの、安寄りした米国株を眺めながら買い戻しが優勢になった。市場予想を上回った12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)を受けた下押しも限定的だった。ただ昨日高値の手前では伸び悩み、週引けにかけては上値を切り下げた。ロンドン市場で1826.80ドルまで下げたが、まもなく反転し、ニューヨーク市場の中盤にかけて1851.80ドルまで買われた。政府機関の閉鎖は回避されたものの、ニューヨーク市内飲食店の屋内営業は12月14日に停止されることから、米長期金利はやや低下しており、安全逃避的な買いが入った 。

 

価格帯別出来高では、上下に出来高の多い価格帯があり、戻り売りと押し目買いで上下に動きにくい展開となっている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインに向かって緩やかに上昇しているものの、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は高水準で%DがSlow%Dを下抜けてきていることで、下押しバイアスが強まっている。そのため、MACDのゼロラインがレジスタンスになりやすい。

 

金標準先物の日足では、10日SMAの6,157円と200日SMAの6,154円が辛うじてサポートとなっている一方で、上値5日SMAの6,197円と25日SMAの6,210円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。どちらに抜けるかが注視される。NY金先物市場では、売り買いの材料が錯綜するなか米長期金利が低下したことに買いで反応した。米長期金利の動向がポイントとなる。為替市場では、ドルの上値の重さが意識されているため円高進行しやすく、金標準先物の重石となりやすい。

本日の注目点は上下にある抵抗体の上下どちらに抜けるかが焦点となる。200日SMAを下抜けると、再び260日SMAの5,967円が下値目処として意識される。

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