FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では240時間SMAが下支え!

 

★4月19日以降の金標準先物の60分足では、240時間SMA(茶線)がサポートとして意識され下支えする展開になっている。ただ、下向きの24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識され上値を抑えるか注目される。雲のネジレ近辺に位置していることから、動きが出てくるかも焦点となる。

 

NY金先物市場は1768.20-1783.10ドルのレンジ相場となった。先週後半下落の反動で買いが先行するも、新規材料が乏しい中、値動きは限られた。28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)やパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)の会見でインフレに関する見解を見極めたいこともあり、様子見ムードが強い。アジア市場で1783.10ドルまで買われた後、ユーヨーク市場の序盤にかけて1768.20ドルまで下げたが、米国株式の動向を意識した買いが入っており、時間外取引で1781.80ドルまで戻す場面があった。

 

価格帯別出来高では、下値でもみ合いながらも出来高が膨らんでいることで、押し目買いも入ってきている。ただ、上値では出来高が多いことから、戻り場面では重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方から緩やかに上向きになってきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DとSlow%Dが緩やかに上向きになっていることで、もみ合いながらも戻り基調になっている。

 

金標準先物の日足では、10日SMAの6,161円と100日SMAの6,152円が下支えしている一方で、5日SMAの6,189円と260日SMAの6,223円が上値を抑えるレンジ相場となっている。動意の乏しい展開となっており、材料待ちの状態となっている。NY金先物市場でも、新規材料に乏しく値動きの狭い展開になっている。為替市場では、米2年債の入札結果が不調で米長期金利が上昇したほか、ロンドンフィキシングに絡んだ円売り・ドル買いが観測されたことから、108円台を回復する展開になっている。為替市場でもNY時間午後からは方向感を欠く展開が続いている。

本日の注目点は、上下にある抵抗体をどちらに抜けるかが焦点となるが、日米の金融政策会合などイベント結果待ちとなっており、値動きの乏しい展開が予想される。

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