FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では240時間SMAがレジスタンス!

 

★8月31日以降の金標準先物60分足では、240時間SMA(茶線)がレジスタンタンスとなり、上値を抑える展開となっている。週明けは240時間SMAの他に雲の下限もレジスタンスとして意識され上値が抑えられやすい。

 

NY金先物市場は1921.60-1956.60ドルのレンジ相場となった。米雇用統計前は金先物価格は堅調に推移していたが、8月の雇用統計で失業率が大幅に改善され、ドル高になったことでポジション調整的な売りが観測され、金先物価格は3日続落した。1週間を通して金先物は上値が重く、週間では約2%下落した。

 

価格帯別出来高では、6,600円~6,650円近辺で出来高が多いことから、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値を抑える展開となっている。上値には出来高が多い価格帯が多く、戻り場面では上値の重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの真下で横ばいとなっており、トレンドレスの状態となっている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、%DがSlow%D上抜け両線とも緩やかに上向きとなっていることで、戻り基調が続いている。雲の下限が真上にあることから、レジスタンスとなり上値を抑えられると、%Dも下向きとなりやすい。

 

金標準先物では、下向きになってきた5日SMAの6,661円と10日SMAの6,641円がレジスタンスとして意識され、上値の重さが意識されている。そのため、下値目処として8月28日安値6,546円や8月24日安値6,509円が視界に入ってきている。NY金先物市場では、ドル高や米長期金利の上昇が嫌気されポジション調整的な売りで上値の重い展開が続いている。ただ、米国では実質金利がマイナスとなっており、金の下値も限定的となりやすい。為替市場では、リスク回避の円買いが強まったものの、106円台前半で推移していることから、金標準先物の下支えとなりやすい。25日SMAの106.05円がサポートとなり過度な円高進行にはなっていない。

本日の注目点では、5日SMAと10日SMAのほか25日SMAが上値を抑える展開となっている。そのため、下値を試す展開となるのか、再びレジスタンスを上抜け戻り基調になるかが焦点となる。

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