★9月9日以降の金標準先物の60分足では、雲の下限を下抜けるとじり安基調が継続した。しかし、240時間SMA(茶線)がサポートとして意識されると一旦下げ止まる展開になった。寄り付き後に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。
NY金先物市場は1703.30-1717.30ドルのレンジ相場となった。引き続き前日発表の米8月消費者物価指数(CPI)を背景とした、米連邦準備理事会(FRB)の積極的な引き締め観測の高まりが金の上値を圧迫し続落した。ニューヨーク市場の序盤にかけて1717.30ドルまで買われたが、その後は利食い売りが増えたことで伸び悩み、通常取引終了後の時間外取引で1703.30ドルまで値を下げた。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を明確に下抜けしていることから、もう一段下落するようなら、買い方からの手仕舞い売りが強まりやすい。下値で出来高膨らんでいないことから、今後出来高が膨らむかが注目される。押し目買いが膨らまないようなら、さらに下押しバイアスが強まりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で緩やかに上向きになってきたことで、下押しバイアスは鈍化している。また。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、売られ過ぎ低水準から緩やかに上向きになってきており、戻りバイアスが強まってきている。
金標準先物の日足では、5日SMAが下向きになり一転してレジスタンスとして意識され下押しとなった。10日SMAの7,802円を下抜けしてきており、短期的には下落調整局面になっている。NY金先物市場は、FRBによる積極的な引き締め観測が圧迫要因になり、売りが優勢になったものの心理的節目となる1,700ドルがサポートとして意識されている。外国為替市場では、政府・日銀による為替介入の警戒感が強まり、ドルの上値を抑える展開になり、金標準先物の重しになっている。実際に為替市場介入には米国間で大きなハードルがあり、実施は難しいとの見方が強い。そのため、円の上値も限定的になりやすい。
本日の注目点は、5日・10日SMAを早々に回復出来るのか、それとも下値模索の動きになるのかが焦点になる。下値では25日SMAの7,713円、75日SMAの7,723円、100日SMAの7,714円が下値目処として意識される。
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