FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では24時間SMAを維持できるか!

 

★7月9日以降の金標準先物の60分足では、24時間SMA(緑線)と雲の上限がサポートとして意識され、上値が重いながらじり高の動きになっている。雲の上限が接近してきていることから、より雲の上限が意識される展開になりやすい。

 

NY金先物市場は1820.60-1835.00ドルのレンジ相場となった。欧米株が重く推移、原油価格が下落と、リスク回避が意識されやすい状態で、逃避先資産とされる金を買う動きにつながった。米金利が低下するなかでもドル相場がリスク回避の買いで底堅かったことは、ドル建て金価格の重しとなった。しかし、金利低下は、金利を生まない資産である金の相対的な優位性にもつながり下値を支えた。アジア市場で1835.00ドルまで買われた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて1820.60ドルまで反落した。しかしながら、米長期金利の低下を受けて金先物は反転し、通常取引終了後の時間外取引では1831.30ドルまで戻している。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を挟んでもみ合い相場が続いている。出来高が一定の価格帯で膨らんでいることから、上下に放れると大きな動きになりやすい。

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方から緩やかに上値を切り下げており、戻り上値の重さが意識される。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DがSlow%Dを下抜け両線とも緩やかに下向きになっている。短期的には上値の重さが意識される展開になっている。

 

金標準先物の日足では、5日SMAと10日SMAが25日を上抜けするゴールデンクロスしており、上昇基調が続いている。ただ、心理的節目となる6,500円が上値目処として意識される展開になっている。NY金先物市場は、リスク回避の動きや米長期金利が低下していることが好感され1,800ドル台を維持している。為替市場では、リスク回避の動きや米長期金利の低下からドル/円では円買いが入りやすい地合いとなっており、金標準先物の重石になりやすい。

本日の注目点は、上向きの5日SMAの6,430円を維持出来るかと、6,500円に向かって上昇するかが焦点となる。60分足でも、やや上値が重くなっていることから、雲上限がサポートとして意識されるかも注目点となる。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ