★8月22日以降の金標準先物の60分足では、24時間SMA(緑線)がサポートとなり、戻り基調戻り基調が継続した。240時間SMA(茶線)を上抜けしたことで、サポートラインとして意識される。雲の厚みがほとんどなく、ネジレが続いていることから上下に振れやすい展開となっている。
NY金先物市場は1928.20-1983.00ドルのレンジ相場となった。米連邦準備理事会(FRB)による低金利政策の長期化が確実視されるなか、為替相場ではドル安が進行し、ドル建ての金先物は買い優勢となった。米7月個人所得と同月消費支出が予想を上回ると売り戻される場面もあったが、その下落幅は限られた。安倍首相の辞意表明を受けてアジア市場で1950ドル台に反発した。その後はユーロ高を意識した買いが入ったことで1983.00ドルまで一段高となった。通常取引終了後は米国株高を受けて、やや上げ渋ったものの、時間外取引でも1970ドル台で推移し、底堅い動きを保った。
価格帯別出来高では、6,580円前後での出来高が多く上回っていることから、買い方に含み益が生じている。そのため、上値が重くなると利益確定売りがでやすい。もみ合い相場となっているが、高値圏で出来高が膨らむかがポイントとなる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で横ばいとなっていることで、トレンドレスの状態となっている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることで、下押しバイアスが強まっている。
金標準先物の日足では、下値を5日SMAの6,616円がサポートとなり、上値を25日SMAの6,686円がレジスタンスとなる狭いレンジ内での値動きとなっている。そのため、上下どちらに放れるかが注目される。NY金は米長期金利の低下や米ドルの下落から再び買い意欲が強まってきている。心理的な節目となる2,000ドルを回復出来るかが焦点となる。外国為替市場では、週末の安倍首相の辞任発表から円買いが強まり、105円台前半まで円高が進行している。そのため、金標準先物の重石になっている。ドル/円の日足では、今回も75日SMAがレジスタンスとなり下落基調となっている。ドル/円では75日SMAが強いレジスタンスとして意識されている。
週明けの注目点は、5日SMAと25日SMAのどちらを抜けてくるかが焦点となる。NY金は買われやすい地合いである一方で、円高基調進行で上値を抑える要因もある。自民党による次期首相の行方も注目される。
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