★10月22日以降の金標準先物の60分足では、心理的な節目となる6,300円や24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識され戻り上値を抑える展開となっている。各SMAが緩やかに下向きとなっていることから、短期的には下落基調が継続している。
NY金先物市場は1859.20-1885.10ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルが対ユーロで上値を伸ばし、ドル建ての金先物の圧迫要因となった。また、7-9月期米GDPや同・個人消費が市場予想を上回り、安全資産とされる金を手放す動きが進んだ。金先物は約1カ月ぶりの安値を更新後に買い戻される局面もあったが、本日は堅調な米国株が重石となった。ニューヨーク市場で金先物は一時9月28日以来となる1859.20ドルまで売られた。換金目的の売りは一巡しつつあるが、安全資産である米ドルへの資金シフトが引き続き観測されており、上値の重さは払しょくされなかった。
価格帯別出来高では、6,400円近辺では出来高の多い価格帯があり、戻り場面では重石となりやすい。また、6,350円近辺では出来高が少ないことから価格が上下に振れやすいので注意が必要となる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインラインの下方からシグナルを上抜け緩やかに上昇基調を継続している。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DとSlow%Dが横ばいとなっていることで、もみ合い相場の様相となっている。
金標準先物市場では、8月12日安値6,412円や100日SMAのサポートを下抜けしたことで、緩やかに下落基調が継続している。ただ、下ヒゲ陰線となっており、押し目買いが入っていることを示している。徐々に陰線が長くなってくると、最終的には大陰線が出現しやすいので注意が必要となる。NY金先物市場も心理的節目だった1,900ドルから大きく下落している。ドルインデックス指数が大幅上昇していることで、商品相場全般的に重石となる。為替市場では、全般ユーロが売られやすい半面、ドルと円が買われやすい地合いとなっている。ドル/円でもじわりと上値を切り下げる展開となっているが、104.00円では本邦勢の押し目買いが入っており、過度な円高にはつながっていない。ただ、104円台で推移していることから、金標準先物の重石となっている。
本日の注目点では、徐々に上値・下値を切り下げる展開が続いている。そのため、戻りも限定的となりやすい。前日高値を上抜けする動きになるのか、やはり上値・下値を切り下げる展開になるのか注視される。
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