FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では24時間SMAがサポート!

 

★8月25日以降の金標準先物60分足では、24時間SMA(緑線)がサポートとなり、戻り基調が継続している。また、心理的節目となる6,700円もサポートとして意識されている。ただ、引けにかけては上値を切り下げる展開となっており、上値の重さが意識される。

 

NY金先物市場は1962.30-1985.80ドルのレンジ相場となった。月末ということもあり不安定な値動きとなった。先週末28日の金先物価格が大幅反発したことで、利食いも入りマイナス圏で取引される場面もあった。しかしながら、ドルが対ユーロ、対ポンド、対豪ドルなどで年初来安値をつけたことでドル安が金価格を支え、小幅ながら続伸して8月の取引が終了した。なお8月は半年ぶりに月間ではマイナスとなった。アジア市場で1985.80ドルまで買われたが、アジア市場の終盤にかけて1962.30ドルまで反落。ニューヨーク市場ではユーロ高を意識して1982.70ドルまで戻したが、利益確定を狙った売りも観測されており、上げ渋った。

 

価格帯別出来高では、下値で出来高が多いことから、一旦上値が重くなると利益確定売りがでやすい。ただ、もみ合いながらも6,700円近辺で出来高が膨らんでいることから、利益確定売りを吸収している。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で横ばいとなっており、トレンドレス状態となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、緩やかに%DとSlow%Dが低下傾向となっており、やや下押しバイアスがかかっている。

 

金標準先物の日足では、5日SMAが上向きとなり25日SMAの6,692円をじわりと上抜けしてきたことから、戻り基調が強まってきている。25日SMAを明確に上抜けできるかが焦点となる。徐々に値幅が縮小してきていることから、上下どちらかに大きく振れやすい地合いになってきている。NY金先物市場も、1,900ドル台後半では利益確定売りなどから上値の重い展開となっている。しばらくは心理的節目となる2,000ドルが上値の目処となりやすい。為替市場では、安倍政権の政策が継続されるとの期待が高まり円売り・ドル買いが強まったものの、106円台では上値の重さが意識される展開となっている。過度な円買い基調になりにくい展開となっている。

本日の注目点では、25日SMAを挟んで明確に上抜け出来るのか、それともレジスタンスとして意識され下押しするのかが焦点となる。

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