FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では24時間SMAがサポート!

 

★7月29日以降の金標準先物の60分足では、上向きの24時間SMA(緑線)がサポートして上昇基調が続いている。24時間SMAを上抜けしているうちは戻り基調が継続する。

 

NY金先物市場は1779.40-1812.00ドルのレンジ相場となった。ペロシ米下院議長の訪台に反発し、中国人民軍は予告通りに台湾付近で軍事演習を開始した。地政学リスクの警戒感で安全資産の金に買いが入った。また、為替相場でドル安が進んだのも金の買いを後押した。アジア市場で1779.40ドルまで売られたが、ユーロ高米ドル安の相場展開となったことから、ニューヨーク市場の序盤にかけて1800ドル台に上昇した。一時1790ドル近辺まで反落したが、米長期金利の低下を意識した買いが入ったことで1812.00ドルまで買われている。通常取引終了後の時間外取引では主に1810ドルを挟んだ水準で推移した。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしていることから、一旦上値が重くなると利益確定売りが出やすくなる。そのため、高値圏で出来高が膨らむかが焦点になる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルを下抜けしてきことから、上値が重くなっていることを示している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、価格は上昇しているにもかかわらず、%DとSlow%Dは上値を切り下げる弱気のダイバージェンスとなっており、上昇基調からの反落の兆しサインが出ている。そのため、下落調整の動きになりやすい。

 

金標準先物の日足では、レジスタンスとして意識される25日SMAの7,593円を上抜けしてきたことで、短期的には上昇基調が継続している。ただ、上値には100日SMA の7,696円や75日SMAの7,728円が位置しており、レジスタンスとして意識され上値の重しになりやすい。NY金先物市場では、心理的節目となる1.800ドル台を回復しており、本日も維持出来るかが焦点になる。外国為替市場では、世界的な景気後退懸念や台湾情勢の緊迫化からリスク回避の円買いも強まり、金標準先物の重しになっている。

本日の注目点は、25日SMAを上抜けしたことで、維持出来るかが焦点になる。また、100日SMAや75日SMAを上抜けるかも注目される。60分足では、24時間SMAに支えられ上昇基調が継続するかが注目点になる。

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