FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では高値圏で出来高膨らむ!

 

★1月14日以降の金標準先物の60分足では、6,750円を挟んで小幅なレンジでもみ合う展開が続いた。ただ、引けにかけてはやや上値の重い展開になった。雲のネジレを2回通過したが、大きな動きにはならなかった。先行きは一目均衡表の雲が接近してくることから、サポートとして意識されやすい。トレンド発生待ちの状態となっている。

 

NY金先物市場は1836.20-1848.50ドルのレンジ相場となった。ここ最近上昇が続いた米債利回りが、本日は低下したこともあり金先物は強含む場面があった。しかしながら、対ユーロを中心にドルが買わたことで、ドルで取引される金先物に割高感が出たことや、昨日は昨年11月の水準まで上昇した反動もあり、金先物価格は僅かながら反落して引けた。ロンドン市場で1836.20ドルまで売られたが、米長期金利の動向を意識した買いが入ったことで反転し、ニューヨーク市場の中盤にかけて1848.50ドルまで買われた。ただ、その後は伸び悩みとなった。通常取引終了後の時間外取引では米国株安を意識した換金売りが観測されており、1840ドルを再び下回った。 

 

価格帯別出来高では、6,750円を前後で出来高が膨らんでいるため、底堅い展開が続いている。出来高の多い価格帯の下方では出来高が少ないことから、下振れすると大きな動きになりやすい。6,650円前後での出来高も多いことから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。そのため、売りが一巡するまでは、もみ合い相場が続く可能性が高い。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からシグナルを下抜け両線とも下向きになっていることから、下落基調となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DとSlow%Dの両線が下向きになっており、下押しバイアスが強まっている。MACDのゼロラインがサポートとして意識されるかが焦点になる。

 

金標準先物の日足では、前日高値6,760円を上抜け6,772円まで上昇したものの、引けにかけて小幅に下落した。ただ、5日SMAが10日SMAを上抜けるゴールデンクロスしてきており、短期的には上昇基調が継続している。NY金先物市場では、米国株の主要三指数が下落したうえ、米長期金利も低下していることから、買われやすい地合いとなっている。為替市場では、米長期金利の低下に連れてドルの上値が重くなっているものの、過度なドル売り・円買いは出にくいことから、114円を挟んだ値動になりやすく、金標準先物への影響も軽微となる。

本日の注目点は、VIX指数が25.59まで上昇していることから、ややリスク回避の動きが強まっている。そのため、安全資産としての金買いが強まりやすい。また、5日SMAと10日SMAがゴールデンクロスしてきたことで、1月6日高値6,792円が視界に入ってきた。一方で、下値では5日SMAの6,706円や10日SMAの6,699円がサポートして意識される。

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