FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では高値圏でもみ合う展開!

 

★1月31日以降の金標準先物の60分足では、NY時間帯で日付が変わる近辺で大きく上下に振れる展開になったが、引けにかけては徐々に動きが小幅になった。そのため、高値圏でダイヤモンド・フォーメーションのようなパターンになっている。相場の天井に出現するケースが多いが、トレンドの途中やレンジ相場の終端などで出現することもある。左半分は拡大する三角形で、右半分は先で収束する三角持ち合いになっている。そのため、三角持ち合いの上下放れには注意が必要となる。雲のネジレに位置していることから、週明けの寄り付き後の動向に注意。

 

NY金先物市場は1792.10-1815.80ドルのレンジ相場となった。1月米雇用統計が予想より強い結果となったことを受け、外国為替市場でドル買いが進むと、ドル建ての金の割高感を手掛かりにした売りが先行した。一時は1792.1ドルまで下押す場面も見られた。もっとも、昨日安値の1788.5ドルがサポートとして意識されると、週末を控えた持ち高調整の買いに支えられてプラス圏を回復した。ニューヨーク市場の序盤に1815.80ドルまで買われたが、1月米雇用統計の改善を意識して利食い売りが増えたことで1792.10ドルまで反落した。その後1810.80ドルまで戻したが、米長期金利の上昇を意識して再び上げ渋り、1810ドルを下回る水準で推移した。通常取引終了後の時間外取引では1808ドル近辺でもみ合う展開となった。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上回っていることで、高値圏で出来高が膨らむかが焦点になる。上値の重さが意識されると利益確定の売りも出やすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルとともに横ばいになっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%DとSlow%Dが重なるように緩やかに上向きを維持する動きになっている。次の動意待ちの状態になっている。

 

金標準先物の日足では、レジスタンスとして意識される10日SMAの6,675円は上抜けしたものの、25日SMAの6,690円で上げ止まる展開になっており、上値の重さが意識される。NY金先物は、週末上昇して終了したもののポジション調整の買いだったことで、一時的な買いの動きになった。好調な米1月雇用統計の結果から、米債利回りの上昇やドル高が週明けの市場では売り材料となりやすい。為替市場では、米債利回りの上昇からドル買いが優勢になったものの、引けにかけては115円前半で動意を欠く展開になった。現状では、上値追いのドル買いにはつながっていない。

本日の注目点は、25日SMAを上抜け出来るのか、それとも上値の重さが意識され下落調整になるかが焦点となる。60分足でも三角持ち合いから上下に放れるかが注視される。

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