FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では高値圏でもみ合い

 

★3月10日以降の金標準先物の60分足では、6,050-6,100円の高値圏でのもみ合い相場になっている。ただ、24時間SMA(緑線)を下抜けると小幅な値動きになっている。雲の上限は緩やかに上昇して6,074円まで上値を切り上げる。そのため、雲上限に沿って上昇するかが注目される。

 

NY金先物市場は1724.40-1740.50ドルのレンジ相場となった。明日に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の金利・経済予測やパウエルFRB議長の会見内容を見極めたいとの思惑で様子見ムードが強かった。アジア市場で1724.40ドルまで売られたが、米長期金利の伸び悩みを意識した買いが入ったことで金先物は反転した。ニューヨーク市場の序盤にかけて1740.50ドルまで買われた。ただ、ユーロ売り・米ドル買いが優勢となったことから、金先物は上げ渋り、時間外取引では1730ドルを挟んだ水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯が6,000円前後にあり、上値が重くなると利益確定売りが入りやすい。ただ、もみ合いながらも徐々に出来高が膨らんでいることから、上値での買いも入ってきている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からシグナルとデッドクロスしてゼロライン近辺まで低下してきた。ゼロラインがサポートとして意識されるかが注目点となる。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、低水準で%DがSlow%Dを上抜けしてきており、持ち直しの兆しが出ている。そのため、MACDのゼロラインがサポートとして意識されるかがポイントとなる。

 

金標準先物の日足では、上向きの5日SMAが25日SMAを上抜けするゴールデンクロス寸前になっており、両線がサポートして意識され下支えしている。上値では、75日SMAの6,158円と260日SMAの6,159円がレジスタンスとして意識される。NY金先物では、心理的節目である1,700ドルを回復しており、値固め出来るかが焦点となる。為替市場では、低調な経済指標を受けドルの上値を抑える展開となっている。ただ、基本的には米FOMCの結果待ちで方向感を欠くて展開が予想される。

本日の注目点では、5日SMAと25日SMAを支えに上値追いとなることが出来るかにある。ただ、今週は日米英の金融政策決定会合を控えていることから、様子見ムードが強まる可能性が高い。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ