FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲下限を意識!

 

★2月24日以降の金標準先物の60分足では、一時5,864円まで下落した後に反発する展開になっている。24時間SMA(緑線)を上抜けしてきたことで、ロウソク足陽線となっているが、上値では一目均衡表の雲下限がレジスタンスとして意識される。雲下限を上抜け出来るようなら、上値を切り上げる動きとなり戻りを試す展開になりやすい。

 

NY金先物市場は1704.60-1737.20ドルのレンジとなった。為替相場でドル高が進んだことが重石となり、時間外では1705ドル割れまで売り込まれた。もっとも、約9カ月ぶりの1700ドル割れに失敗すると一転買い戻しが優勢になった。NY勢の本格参入後にはドル売り戻しが強まったことも支えに、1737ドル台まで下値を切り上げた。アジア市場で1704.60ドルまで売られたが、米長期金利の上げ渋りを意識して反転し、ニューヨーク市場で1737.20ドルまで買われた。

 

価格帯別出来高では、上値には出来高の多い価格帯があり、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石になる。5,900円前後では短時間で出来高が膨らんだことから、押し目買いも根強く入っていることになる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)では、ゼロラインまで上昇してきており、レジスタンスとして意識されるか、上抜け出来るか注目される。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、やや買われ過ぎ過熱感が出てきている。MACDの動きに注意したい。

 

金標準先物の日足では、下値では11月30日安値5,900円が意識される展開になった。一方上値では、心理的な節目となる6,000円や下向きの5日SMAの6,003円、10日SMAの6,047円が上値目処として意識される。上下に振れながらも徐々に上値・下値を切り下げていることから、下押しバイアスが残っている。上げ止まりを確認するには、5日SMAと10日SMAを上抜けする必要がある。

本日の注目点は、11月30日安値を再び回復したことで、本日も維持出来るかが焦点となる。また、戻り場面では5日SMAを上抜け出来るかも注目される。米長期金利の上昇が一服していることや、時間外のNYダウ先物も下落していることから、リスク回避の金買い材料になりやすい。

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